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(出典:WOWOW)
ライト級10回戦(2021年12月29日)
フランク・マーティン(アメリカ)VSロメロ・デュノ(フィリピン)
両選手のプロフィール
フランク・マーティン(アメリカ)WBC世界ライト級13位
14戦全勝10KO、27歳
左サウスポースタイル 身長 172cm
スピード、テクニックは一級品、さらにサウスポースタイルからの左カウンターが得意で、将来の世界チャンピオン候補と言われています。
ロメロ・デュノ(フィリピン)元NABO北米ライト級王者
26戦24勝19KO2敗
右オーソドックススタイル 身長 170cm
2019年11月に、ライアン・ガルシアと対戦し、1RKO負けを喫しています。しかし、戦績が示す通り、パンチ力はかなりありそうです。
試合展開
1R)
初回からデュノが大振りのパンチを振り回し、マーティンを追いかけます。マーティンは右ジャブを突いて下がりながら距離を取ります。リング上で見た感じでは、デュノの方がやや体格的には大きく見えます。ただ、デュノが互角に戦えたのは、初回のみ。
2~3R)
デュノはパワーに任せて、プレッシャーをかけ、前に出ますが、大振りのパンチは、マーティンのステップバックやボディワークにより、ほとんど空を切ります。かなり重そうなパンチで、マーティンも用心していますが、シャープな左カウンターをヒットさせ、スピードとスキルの違いを見せつけます。
4R)
4ラウンドに入ると、デュノのプレッシャーはさらに強くなります。しかし、ラウンド中盤に、マーティンの引っ掛けるような右フックで、デュノがダウン。これはスリップと裁定されましたが、結構ダメージがあったように見えます。
その後、デュノの動きに精彩がなくなり、マーティンの攻撃でロープに詰まります。デュノも反撃に転じますが、そこへマーティンの会心の左フックがカウンターでデュノの顎をとらえます。何とか立ってきましたが、ダメージは深刻です。
残り45秒、マーティンが倒しに行きます。デュノをロープに詰め連打を浴びせます。必死で応戦するデュノですが、右ストレートがカウンター気味に入ると、デュノが2度目のダウンを喫します。これは立てないかも。
何とか立ってきましたが、セコンドからのギブアップのサインで、レフリーが試合を止めました。
4RTKO勝ちで、マーティンが連勝を15に伸ばしました。それにしても左のカウンターのタイミングは抜群ですね。見た目にはそれほどパンチ力があるようには見えないのですが、距離感とタイミングがいいのでしょう。もう少しパワーが付けば、世界タイトルも見えてくると思います。