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フェザー級10回戦(2024年4月17日)
堤駿斗(至成)VSアンセルモ・モレノ(パナマ)
堤が前日計量で1,6キロも体重超過をやらかし、再計量でもわずか50グラムしか落とせましませんでした。モレノは大失望し苦言を呈しましたが、両陣営の話し合いの結果、当日午前10時に、61,12キロをクリアすれば、試合を行うことが決まりました。そして、堤は何とかクリアして試合の実施が決定しました。
両選手のプロフィール
堤俊斗(至成)WBAフェザー級10位・WBC9位
4戦全勝1KO、24歳 オーソドックス
身長 171センチ
アマチュア13冠を達成し、難関といわれるボクシングプロテストA級に合格してプロ転身後は、井岡一翔や比嘉大吾が所属の志成ボクシングジムへと進みました。3試合判定勝利が続きましたが、4戦目で2023年12月、ルイス・モンシオン・ベントゥーラに3RTKO勝ちしました。
アンセルモ・モレノ(パナマ)WBA9位
50戦43勝15KO6敗1分け、38歳 サウスポー
身長 168センチ リーチ 177センチ
かつて2015年から2016年にかけて、山中慎介さんと二度にわたり激闘をくり広げた日本にもおなじみの熟練選手です。現在、38歳ながらも世界ランクを保持してリングにあがり続けています。山中さんに負けてから、2017年にフリオ・セハとWBA世界S・バンタム級挑戦者決定戦を行いKO負けを喫しましたが、その後は7連勝と衰えを見せていません。
展開予想
モレノは38歳とはいえ、未だに世界ランクを保持しています。山中さんと対戦したころの実力はそれほど衰えていないと言えるでしょうね。しかし、堤のスピードとテクニックはさすがのモレノには負けないでしょう。サウスポーの不用意なパンチをもらわない限り、判定で勝利すると思われます。ただ、この階級で世界を狙うのはかなり難しいと思いますよ。
試合展開
体重オーバーの堤が、サウスポーを苦にすることなく、序盤から前に出てペースを握り、3ラウンドにボディアッパーで2度ダウンを奪い、KO勝ちで体重オーバーの失態を払拭する快勝でした。
しかし体重オーバーに対しては、やはりペナルティが必要だと思います。反則を犯しての勝利は、素直に喜べませんね。