目次
(出典:WOWOW)
ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)VSライアン・ガルシア(アメリカ)
136ポンド契約12回戦(2023年4月22日)日本時間23日
ライト級のリミットが135ポンドですから、当然この試合はノンタイトルマッチと言うことになるのでしょうね。
両選手のプロフィール
ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)WBA世界ライト級王者
27戦全勝25KO、28歳 サウスポー
身長166cm リーチ 171cm
2017年1月にホセ・ペドロサに挑戦し、IBF世界S・フェザー級タイトルを獲得しました。このタイトルは1度防衛後、体重オーバーで剥奪されましたが、2018年にWBAのS・フェザー級タイトルを獲得しました。2度防衛後、ユリオルキス・ガンボアとWBA世界ライト級王座決定戦でKO勝ちし、2階級制覇に成功。初防衛戦では、レオ・サンタ・クルスを強烈なアッパーで失神させています。更に、2021年にマリオ・バリオスにTKO勝利して、なんとWBA世界S・ライト級タイトルも獲得しました。この時点で、3階級同時王者となっています。この王座は返上しています。その後ライト級の防衛戦で、イサック・クルスに大苦戦しましたが、デービスのスキルの高さを認識させられ試合です。激戦が予想されたローランド・ロメロ戦も、左フックのカウンター一発で仕留めました。
ライアン・ガルシア(アメリカ)WBA世界ライト級1位・WBA世界S・ライト級8位・IBF11位
23戦全勝19KO、24歳 オーソドックス
身長178cm リーチ 178cm
アマチュア時代にWBC王者のデビン・ヘイニーに2度負けています。2016年にゴールデンプロモーションズと契約し、プロデビュー。2021年4月にルーク・キャンベルとWBC世界ライト級暫定王座決定戦でTKO勝ちし、タイトルを獲得しましたが、その後メンタルヘルスなどの問題で休養を発表、一時はこのまま引退かとささやかれましたが、2022年4月に復帰しました。1年3か月振りにエマニュエル・タゴエと対戦し、復帰戦を判定勝利で飾り、7月にはハビエル・フォルトゥナに3RKO勝ちして、完全復帰しました。
試合展開
「わしボク」の予想
ボディーワークやヘッドスリープが巧みなデービスに対して、ガルシアはいかにも打たれ弱そうな感じがします。恐らくガルシアが前に出て、デービスが下がる展開になるでしょうね。ここでガルシアが強引に打って出ると、デービスのカウンターの餌食になると思います。パンチ力は互角ですね。当たればどちらも倒れるでしょう。
アンダーカードが3試合予定されています。
イライジャ・ガルシア 判定 ケビン・サルガド
べグミテール・メリクジエフ 判定 ガブリエル・ロサド
デビッド・モレル 1RKO ヤマグチ・ファルカン
さあ、いよいよメインの登場です。しかし、1ラウンドで決着しのたで、やはり12時ごろになるでしょうね。
2ラウンドにガルシアがダウン
初回はガルシアが前に出て、デービスはフェイントかけながら様子を見ていました。しかし、2ラウンドに強引にガルシアが攻め込み、2分過ぎにガルシアの左フックの打ち終わりにデービスが左フックをカウンターでヒットし、ダウンを奪いました。ダメージはさほどなさそうですね。
3ラウンドからほぼ同じ展開
ラウンドの序盤はガルシアが前に出ますが、徐々にデービスも左ボディを突いて前に出ます。回を追うごとにガルシアの手数が減ってきたような気がします。
6ラウンドにガルシアが少しプレッシャーを強め、連打を浴びせますが、効果的なヒットはありません。デービスは執拗にボディを狙っています。
こりゃ判定かな
お互い警戒しすぎて、なかなかパンチを交錯させるシーンが見られません。7ラウンドもガルシアが前に出て、左右のフックを放ちます。そして、ガルシアの左フックをかわし、体をかがめて左フックでガルシアのボディをえぐります。ガルシアは下がりながら、ワンテンポ遅れて、自ら膝をつきます。(井上尚弥VSノニト・ドネアの第一戦を思い出しました。)少し休んで立ってくるのかなと、思いましたが、結局カウントアウトされるまで立つことができませんでした。息ができなかったようですね。
(試合後のガルシアはとても紳士的でした)
注目のメガファイトは、デービスの7ラウンドKO勝ちという、ある程度予想された結果となりましたね。5月21日に、デビン・ヘイニーVSワシル・ロマチェンコ戦がありますが、これはヘイニーの勝利は間違いないでしょう。デービスには、このヘイニーをぼこぼこにしてほしいと思います。