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(出典:WOWOW)
ホセ・セペタ(アメリカ)VSレジス・プログレイス(アメリカ)
WBC世界S・ライト級王座決定戦(2022年11月26日)
ジョシュ・テイラーが王座を返上したため、1位のセペタと2位のプログレイスとで王座決定戦を行うことになりました。
両選手のプロフィール
ホセ・セペタ(アメリカ)WBC世界S・ライト級1位
39戦35勝27KO2敗2NC、33歳 サウスポースタイル
身長173cm リーチ 179cm
2015年7月にテリー・フラガナンとWBO世界ライト級王座決定戦を行いましたが、2RTKO負けで王座獲得に失敗し初黒星を喫しました。2019年2月にWBC世界S・ライト級王者のホセ・カルロス・ラミレスに挑戦し、僅差の判定負けで王座獲得ならず。しかし、2020年10月のイラン・バランチク戦は8度のダウン応酬の末、5RKO勝ちして、年間最高試合を総なめにしました。
レジス・プログレイス(アメリカ)WBC2位
28戦27勝23KO1敗、33歳 サウスポースタイル
身長 173cm リーチ 170cm
2018年3月、ジュリアス・インドンゴと暫定王座決定戦を行い、2RTKO勝ちで、WBC世界S・ライト級暫定王座を獲得しました。2018年7月にファン・ホセ・ベラスコに8RTKO勝ちして、WBC世界S・ライト級ダイヤモンド王座(WBCの気まぐれタイトルです)を獲得しました。2019年10月にWBSSの決勝で、ジョシュ・テイラーに判定負けして優勝を逃しました。
試合経過
徐々にプログレイスが攻勢をかける
サウスポー対決です。序盤はリーチの長いセペタの距離で始まりました。しかし、プログレイスの上体の動きはいいですね。
3ラウンドからプログレイスが距離を詰めてきました。セペタも下がりながら応戦します。セペタは技巧派ボクサーですが、パンチ力もありますので、プログレイスもそれほど強引に攻めこみません。セペタは右の目じりをカットしたようです。
中盤からプログレイスがテンポを上げる
5ラウンドはプログレイスが、ジャブを突いてプレスをかけ前に出ます。そして上体と頭を常に動かしているので、セペタは上手くパンチをヒットできません。セペタも下がりながらジャブを突きますが、プログレイスの前進を止めることが出来ません。セペタのパンチは、プログレイスの速い動きに空を切る場面が多くなりました。
6~7ラウンドはプログレイス、スタミナ温存?
6ラウンドから前にでるものの、プログレイスの手数が少し減ります。少し休んでいるのかな。パンチのスピードはプログレスの方が上ですね。セペタのパンチに合わせて、プログレスがカウンターを合わせます。セペタのジャブはヒットしますが、左がなかなか当たりません。少し退屈なラウンドが続きます。
さて終盤
10ラウンドからブログレイスがギアを上げます。セペタも負けずに応戦しますがプログレイスの手数が上回ります。セペタが反撃に転じますが、プログレイスの左フックがセペタの顎をヒット!
そこからプログレイスのラッシュで、セペタがダウンし、レフリーが試合を止めました。
例によって、カリフォルニアルールで、「TKO」ではなく、プログレイスの11ラウンドKO勝ちとなりました。しかし「わしボク」としては、このチャンピオンは長くないような気がします。