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(出典:ボクシングビート3月号)
IBF世界フェザー級タイトルマッチ(2024年3月3日)
ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)VS阿部麗也(KG大和)
両選手のプロフィール
ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)IBFフェザー級王者
31戦29勝16KO2敗、30歳 オーソドックス
身長 163センチ リーチ 169センチ
2022年12月、ジョシュ・ウォリントンに判定勝ちして、IBF世界フェザー級王座を獲得しました。2023年5月の初防衛戦では、マイケル・コンランをボディブローで5RTKO勝ち、2023年9月には、ジョエ・ゴンザレスに判定勝ちで2度目の防衛に成功しました。
阿部麗也(KG大和)IBF1位
29戦25勝10KO3敗1分け、30歳 サウスポー
身長 172センチ リーチ 175センチ
2014年に新人王を獲得しましたが、翌年にいきなり判定負け。その後11連勝し、2019年5月、日本王者の源大輝に挑戦しましたが、残念ながら引き分けで、タイトルを獲得できませんでした。その後の、挑戦者決定戦でも佐川遼に判定負け。しかし、2021年11月に最強挑戦者決定戦で、渡部大介にTKO勝ちして、2度目のチャンスを手に入れ、2022年5月、日本王者の丸田陽七太にダウンを奪う快勝で2冠王座を獲得しました。そして、2023年4月にキコ・マルチネスと挑戦者決定戦を行い、大差の判定で挑戦権を獲得しました。
展開予想
阿部はこのタイプのボクサーとは恐らく対戦したことがないでしょうね。阿部が如何にして、自分の距離で試合ができるかどうか、それがすべてだと思います。ロペスはサウスポーを全く苦にしませんので、かなり厳しい戦いになるでしょう。海外での試合経験のない阿部にとっては、意外にそれがプラスに働くかもしれませんが、はっきり言って、勝ち目はほとんどないと思います。
試合展開
パワーが違いましたね。4ラウンドまではロペスが変幻自在にパンチを放ち、阿部は2ランドに早くに目をはらし、いつ止められても仕方がない状態です。
それでも5ラウンドから、阿部もリズムを取り戻し、時折カウンターを決めますが、ロペスはうまく休みながらチャンスを待っています。
そして、8ラウンドにロペスが一気にラッシュすると、レフリーが試合をストップしました。
ロペスは8ラウンドTKO勝ちで3度目の防衛に成功しました。フェザー級のハードルは高いですね。