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IBF世界ミドル級タイトルマッチ(2024年9月4日)
ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)VSアンドレイ・ミカイロビッチ(ニュージーランド)
両選手のプロフィール
ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)WBO・IBF世界ミドル級王者
16戦全勝11KO、31歳 サウスポー
身長 182cm リーチ 182cm
2021年6月、WBC米大陸ミドル級王座の防衛戦でロブ・ブラントにTKO勝ちして3度目の防衛に成功し、2021年11月にはアッサン・エンダムにTKO勝ちして、4度目の防衛に成功しました。(両選手とも村田諒太と1勝1敗)2022年5月、ダニー・ディグナムとWBO世界ミドル級暫定王座決定戦を行い、2RKO勝ちでタイトルを獲得し、その後デメトリアス・アンドラ―デが王座を返上したため、正規王者に昇格しました。2度の防衛に成功し、2023年10月、IBF王者のビンセント・グアルティエリと王座統一戦を行い、6RKOで統一に成功しました。
アンドレ・ミカイロビッチ(ニュージーランド)IBF3位
21戦20勝13KO1敗、26歳 オーソドックス
身長 182センチ リーチ 189センチ
地域タイトルをコレクトして、IBF3位まで上昇してきました。名のある選手のと対戦はありません。
試合展開
WBOがタイトルマッチと認定しなかったため、この試合はIBFタイトルだけの防衛戦となりました。
ミカイロビッチの長いリーチは、クリンチで大活躍しましたが、打撃用としてはさっぱりでしたね。接近してクリンチでアリムハヌリの強打を防いでいました。
2ラウンドで終わったと思いました
しかし、2ラウンドにアリムハヌリの左ストレートでミカイロビッチが大きく体勢を崩し、その後アリムハヌリの強打を被弾し、もういつ倒れてもおかしくない状態が続きます。そして、ラウンド終了のゴングと同時にバランスを崩すように横倒しにダウンしました。
誰もが3ラウンドで決まると思ったでしょうね。ところがミカイロビッチは長いリーチでクリンチ作戦。アリムハヌリの攻撃をなんとは防いでいます。アリムハヌリも2ラウンドの攻撃でややスタミナを消費したのか、一緒に休んでいました。
中盤はもみ合い
その後は接近戦のもみ合いが続き、アリムハヌリの左アッパーが再三ヒットしますが、ミカイロビッチはクリンチでダメージの回復を図ります。アリムハヌリも、フィジカルの強いミカイロビッチの揉み合いに疲れ、省エネボクシングでだらだらとラウンドを消化していきます。
グローブのテープを巻き直しで回復したのは
9ラウンドにミカイロビッチのグローブのテープがほどけ、レフリーの中村さんがコーナーにテープの巻き直しを支持しました。コーナーは何とかミカイロビッチのダメージ回復を図るため、ゆっくり巻いていましたが、中村さんが「OK、ストップ」とせかせます。しかし、スタミナを回復したのはアリムハヌリでした。
試合再開と同時にアリムハヌリが襲い掛かり、ミカイロビッチが左アッパー2発でロープに倒れこみ、レフリーの中村さんがすぐに試合をストップしました。
余談ですが、解説の浜田さんはアリムハヌリのことをずっと「チャンピオン」と呼んでましたね。どっちの名前も言いにくいので、アナウンサーや解説者も大変です。
お疲れのアリムハヌリが、9ラウンドTKO勝ちでIBFタイトルの初防衛に成功しました。