ハイメ・ムンギアが5Rに3度ダウンを奪ってTKO勝ち  VSジミー・ケリー(S・ミドル級12回戦)

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ハイメ・ムンギア(メキシコ)VSジミー・ケリー(イギリス)

S・ミドル級12回戦(2022年6月11日)

当日はメインカードを含めて、4試合予定されています。試合の進行具合によりますけど、メインのムンギアが登場するのは11時過ぎかな?と思います。

両選手のプロフィー―ル

ハイメ・ムンギア(メキシコ)WBC世界ミドル級1位・WBO1位・WBA2位・IBF8位

39戦全勝31KO、25歳 右オーソドックススタイル

身長 183cm リーチ 183cm 

2018年5月、WBO世界S・ウェルター級王者のサダム・アリに挑戦し、4RTKO勝ちでタイトルを獲得しています。2019年、井上岳志に判定勝ちして3度目の防衛戦に成功し、その後、5度防衛して、タイトルを返上しミドル級に階級を上げました。しかし、ミドル級での直近3戦は、スカッとしたKO勝ちがなく(棄権によるTKOは2回ありますが)ミドル級での破壊力に「わしボク」は疑問を感じていました。前回の試合では(2022年2月)ディトリウス・バラードを3RTKOで久しぶりにスカッと倒しましたね。ただ、スピードは速いけれども、コンビネーションがワンパターンなのが気になります。

ジミー・ケリー(イギリス)WBO世界ミドル級8位

28戦26勝10KO2敗、29歳

身長 183cm

2015年にWBO世界S・ウェルター級王者のリアム・スミスに挑戦し、7RTKO負けでタイトル獲得に失敗しました。7連勝の後、2018年にデニス・ホーガンと対戦し判定負けを喫しました。ホーガンはムンギアに判定負しています。

展開予想

ケリーの試合は、スミスに負けたラウンドだけしか見ていないので、どのぐらい実力があるもか分かりませんが、まあ、パンチ力がないのは間違いないと思います。しかし、ムンギアもS・ミドル級で戦うので、パンチの破壊力がどうかな~という不安があります。ただ、ケリーはどうもボディが弱そうな気がするので、ムンギアがそこをつけば、後半に倒せるかもしれません。妥当な予想は、ムンギアの大差判定勝ちですね。万が一にもムンギアのKO負けはあり得ません。

試合展開

序盤はケリーのペース

試合開始は11時45分ごろでした。

前に出るムンギアに対して、ケリーは足を使って距離を取り、ムンギアのパンチをかわします。そして、隙をついて飛び込むようにパンチを放ちます。ムンギアの攻撃パターンが単調で、ケリーに読まれている感じです。

ケリーは、軽快にステップを踏み、ムンギアを翻弄します。ムンギアは前に出るものの、パンチはほとんどケリーのボディワークとステップワークでかわされ、なかなかクリーンヒットを当てることが出来ません。接近するともみ合いで、ケリーはムンギアの攻撃を阻みます。4ラウンドまでは、ケリーのペースで試合が進み、このままでは、判定決着かなと、しかも地元解説者の採点では、ケリーがリードしていました。

最後はパンチ力の差

5ラウンドも、中盤まではケリーのペースで、ムンギアは完全に攻めあぐねていました。ところが、ラウンド中盤、レフリーが両選手に注意を与えて(おそらくもみ合いが多いことに対してでしょう)、再開後です。

ムンギアのショートの左フックがケリーの顎をとらえ、ケリーは後ずさりするようにして、ロープにもたれダウンしました。

立ってきたケリーに対して、今度はショートの右アッパーで2度目のダウンを奪います。ここでも落ち着いて立ってきたケリーに対して、ムンギアは連打を畳みかけます。そしてラウンド終盤、コーナーに詰まったケリーに対して、上から叩き潰すようにしてダウンを奪います。

何とか立ってきたケリーですが、レフリーが試合をストップしました。

5ラウンド、ムンギアのTKO勝ちです。

やはり「わしボク」が危惧していたように、ムンギアの攻撃パターンが単調で、ケリーが上手く試合のペースをつかみ、このままいけば判定負けか、と思わせました。もう少しボディ攻撃を増やすなり、攻撃パターンに幅を持たせないと、苦労しそうですね。

しかし、パンチがあるというのは、大きな武器ですね。あのショートの左フックは温存していたのでしょうか、右アッパーも見事でした。4ラウンドまでの凡庸な攻撃がうそのようです。

 

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