目次
(出典:WOWOW)
ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)VSローランド・ロメロ(アメリカ)
両選手のプロフィール
ジャーボンテイ・デービス(アメリカ)WBA世界ライト級王者
30戦全勝23KO、27歳 サウスポースタイル
身長166cm リーチ 171cm
2017年1月にホセ・ペドロサに挑戦し、IBF世界S・フェザー級タイトルを獲得しました。このタイトルは1度防衛後、体重オーバーで剥奪されましたが、2018年にWBAのS・フェザー級タイトルを獲得しました。2度防衛後、ユリオルキス・ガンボアとWBA世界ライト級王座決定戦でKO勝ちし、2階級制覇に成功。初防衛戦では、レオ・サンタ・クルスを強烈なアッパーで失神させています。更に、2021年にマリオ・バリオスにTKO勝利して、なんとWBA世界S・ライト級タイトルも獲得しました。この時点で、3階級同時王者となっています。その後ライト級の防衛戦で、イサック・クルスに大苦戦の末、判定で防衛に成功しましたが、「わしボク」はクルス戦でデービスのスキルの高さを再認識しました。S・ライト級の王座は返上しています。
ローランド・ロメロ(アメリカ)WBA世界ライト級1位
14戦全勝12KO、26歳 オーソドックススタイル
身長 173cm リーチ 173cm
2020年8月、ジャクソン・マルチネスに判定勝ちして、WBA暫定世界ライト級タイトルを獲得しました。その後防衛戦を2度行ってますが、いずれも相手が体重オーバーで、最初の試合は相手が変更になり、ノンタイトル戦。2度目は最近よくある変則条件でTKO勝ちして初防衛に成功しました。しかし、2021年8月にWBAが暫定王座を廃止したため、現在は指名挑戦権のある1位にランクされています。
2試合、ロメロの動画をYouTubeで見ました。2021年1月にエイブリー・スパロウとのノンタイトル戦と、2021年7月の初防衛戦でアンソニー・イギットと対戦した試合です。イギットの試合では、ではサウスポーを全く苦にすることなく、左右のパンチで倒しまくり、7RTKO勝ちしました。快勝ですね。いただけないのは、その前のスパロウ戦です。開始早々ダウンを奪ったまではよかったのですが、その後は集中力を欠いた雑なボクシングが続き、結局相手の足の故障によりTKO勝ちしで終了しました。攻撃が単調でスピードもそれほど感じらませんでした。
デービスが苦戦したイサック・クルスの方が間違いなく強いですね。
展開予想
この試合はKO必至でしょう。おそらく序盤はデービスが様子を見て、中盤辺りから倒しにかかると思います。ロメロのパンチも侮れませんが、クルス戦でデービスの防御スキルの高さは証明されていますので、まともにロメロのパンチをもらうことはないでしょうね。スピードの差も歴然としています。
試合展開
今、一番心配なのは、前日計量ですね。どうやら両選手とも一発でパスしたようです。
スピードはデービス、パワーはロメロ
序盤はお互い様子見で、退屈なラウンドでした。しかし、徐々にロメロが前に出て何とか突破口を開こうと、攻め立てますが、デービスは相変わらず下がりながら、カウンターを狙っています。ロメロは少しずつプレスを強めていきますが、なかなかクリーンヒットを放つことが出来ません。
デービスも消極的
デービスは下がりながら、チャンスをうかがっているのでしょうが、手数が少なく、ロメロのプレッシャーに押されています。このままだと、お互いパワーパンチを当てることが出来ず、微妙な判定に終わりそうな予感がしました。
少しずつデービスの左の距離が合ってきた
中盤にさしかかるころから、デービスの手数もようやく増えてきました。ロメロは相変わらず強引に前に出てパンチを放ち、デービスも打ち終わりを狙いますが、お互い結構ディフェンスがしっかりしていて、ボディワークでパンチを殺します。クリーンヒットがないままラウンドを重ねました。
これはつまらん試合やな、と思った瞬間
ホントに、5ラウンドまでは、絶対判定!2‐1かなと思っていましたが、6ラウンド、ロメロが強引に攻めこんだところへ、デービスの左フックがカンターでヒットし、ロメロは前のめりにダウン!
えっと思いました。やや集中力を欠いて見ていたので、何があったの?と。
かなり効いているようで、ロメロは何とか立ってきましたが、やや足元が怪しく、レフリーがチェックします。そして、試合をストップしました。何だか少し早いような気がしましたが、唐突の6RTKO勝ちで、デービスが防衛に成功しました。
「わしボク」はもうちょっとやらして、ロメロがボコボコにされるところを見たかったのですが、これは不謹慎ですね。
6ラウンド、TKO勝利でデービスは全勝をキープし、ロメロはTKO負けで初黒星を喫しました。