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(出典:WOWOW)
カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)VSファン・マシアス・モンティエル(メキシコ)
WBⅭ世界ミドル級暫定王座決定戦(2022年10月8日)INカリフォルニア州
両選手のプロフィール
カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)WBC世界ミドル級1位
22戦21勝16KO1敗、28歳 オーソドックススタイル
身長 180cm リーチ 185cm
2019年11月にパトリック・テイシェイラとWBO世界S・ウェルター級暫定王座決定戦を行い、判定負けで王座獲得に失敗し、プロ初黒星を喫しました。2021年12月にセルゲイ・デレイビャンチェンコに判定勝ちして、ジャーモル・チャーロへの挑戦権を獲得しました。
ファン・マシアス・モンティエル(メキシコ)WBC6位
30戦23勝23KO5敗2分け、28歳 オーソドックススタイル
身長 185cm リーチ 188cm
2017年2月にハイメ・ムンギアと対戦し2RKO負け。2021年6月、WBC世界ミドル級王者のジャーモル・チャーロに挑戦し、判定負けで王座獲得に失敗しました。勝った試合はすべてKOというハードパンチャーです。
試合展開
本来ならアダメスがジャーモル・チャーロに挑戦する予定でしたが、チャーロのリング外でのごたごたが原因で、1年以上防衛戦を行っていいないため、とりあえず暫定王座決定戦を行うことになったようです。
1ラウンド
アダメスがサウスポーに構えて前に出ます。まだお互い間合いを測っていますね。この回は両選手ともほとんどパンチを出しませんでした。いくら何でもこのラウンドは10-10でしょう。
2ラウンド
今度はモンティエルが前に出ます。アダメスは低く構えて上下にパンチを放ちます。アダメスはこのラウンドもサウスポースタイルです。終盤、アダメスの左フックがモンティエルの顔面にヒットしました。しかし、モンティエルも前に出てアダメスをロープに押し込みます。
3ラウンド
この回はアダメスはオーソドックススタイルに変えています。そして、かなり力を込めてボディにパンチを打ち込みますが、ちょっと低いかな。そして、またサウスポーにスイッチし、お互いのフックが相討ちでヒットしています。しかし、少しずつアダメスの左右フックが、モンティエルの顔面をとらえるシーンが多くなってきましたね。モンティエルはちょっと打たせすぎです。
ラウンド中盤放ったアダメスの右フックでモンティエルの動きが止まりました。さらに、残り40秒弱のところで、アダメスが放った右フックで、モンティエルの体が大きく前に泳ぎます。アダメスはすかさず、ロープに詰めて連打を浴びせますが、モンティエルも必死に応戦します。しかし、アダメスの左右の連打で、モンティエルが防戦一方になったところで、レフリーが割って入りました。
一般的にはこの場合は「TKO」になるのですが、「わしボク」の好きなカリフォルニアルールで、アダメスの3RKO勝ちとなりました。
このまま、チャーロが防衛戦を行わない場合、タイトルはく奪となり、アダメスが正規王者に昇格するかもしれません。おそらくチャーロとアダメスの統一戦が濃厚でしょうね。なかなか興味深い対戦です。