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(出典:WOWOW)
アンドリュー・マロニー(オーストラリア)VSノベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)
WBOインターナショナルS・フライ級王座決定戦(2022年10月16日)
両選手のプロフィール
アンドリュー・マロニー(オーストラリア)WBO3位・WBA5位・IBF5位・WBC5位
26戦24勝16KO2敗、31歳 オーソドックススタイル
身長 165cm リーチ 165cm
2019年11月、エルトン・ダリ―とWBA世界S・フライ級暫定王座決定戦を行い9RKOでタイトルを獲得、後に正規王座に昇格しています。しかし、2020年6月の初防衛戦でジョシュア・フランコに判定負けして王座陥落、再戦でも判定負けで王座獲得に失敗しました。兄はジェイソン・マロニーです。
ノベルト・ヒメネス(ドミニカ共和国)WBO2位・WBC3位
46戦31勝16KO9敗6分け、31歳 オーソドックススタイル
身長 168cm リーチ 173cm
デビューから4連敗、その後も3連敗を喫し、その時点で戦績は、なんと1勝7敗。こんな経歴を持った世界ランカーはなかなかいませんね。その後2引き分けを含み18連勝で、2014年12月にWBA世界S・フライ級王者の河野公平に挑戦しましたが、引き分けで王座獲得に失敗しました。また9連勝と波に乗って、2019年6月、WBA世界S・フライ級王者のカリド・ヤファイに挑戦しましたが、判定負けで王座獲得に失敗しました。
試合経過
世界一のたたき上げヒメネスに注目してたら
お互いガードを高い位置で固めています。マロニーがワンツーを放ち前に出ます。「わしボク」は世界一のたたき上げ、ヒメネスに興味がありますね。これほどのたたき上げ選手にお目にかかったことがありません。と言ってたら、マロニーが左ジャブのカウンターでダウンを奪いました。ヒメネスは、減点は取られるはダウンは取られるはで、散々の1ラウンドとなりました。
その後もマロニーが上下にパンチを放ち、ペースを握ります。特にボディブローは効果的ですね。2ラウンドもマロニーが上から押し付けるようにして、ヒメネスがダウンしましたが、これはどうやらスリップのようです。ヒメネスも3ラウンドあたりから、左のカウンターを狙っています。そして、マローの打ち終わりにパンチを返しますが、ペースを取り戻すまでには至りません。
中盤からヒメネスが反撃
4ラウンドからヒメネスが前に出て反撃に転じます。マロニーは下がりながらカウンターを返します。ヒメネスの手数も増えてきました。しかし、5ラウンド終盤、マロニーがロープに詰めて連打を放ちます。どうもヒメネスはカリカリしてますね。思い通りに行かないようです。それとヒメネスのステップが不細工ですね。変則なステップとも言えますが、マロニーの前後のステップワークについて行ってないように見えます。
不満をレフリーにぶつけるヒメネス
マロニーの老獪なボクシングに、ヒメネスは押し倒されたり、後ろに押されたり、頭が当たったりと、不満がたまり、それをレフリーにぶつけます。パンチで返さないとだめですね。
結局、最後までたたき上げヒメネスは、思い通りのボクシングが出来ずに、ストレスを溜めたまま10ラウンド終了のゴングを聞きました。
判定は3-0(97-90,98-88、98-89)。大差の判定でマロニーがWBOインターナショナルタイトルを獲得しました。
WBO王者の井岡一翔は、12月31日にWBA王者のジョシュア・フランコと王座統一戦を行い、勝者が、前WBOフライ級王者の中谷潤人と防衛戦を行うことになっています。マロニーの出番は大分先になりそうですね。
ちなみに12月31日の統一戦は、TBS系列で生中継されるようです。久しぶりにテレビで世界戦を観ることが出来ますね~