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(出典:WOWOW)
ジョー・ジョイス(イギリス)VSヂャン・ヂレイ(中国)
WBO暫定世界ヘビー級タイトルマッチ(2023年4月15日)
ジョー・ジョイス(イギリス)WBO暫定王者
15戦全勝14KO、37歳 オーソドックス
身長 198cm リーチ 203cm
リオ五輪・ヘビー級銀メダリストです。2020年11月、ダニエル・デュボアとの無敗対決に10RTKO勝ちして、WBCインターナショナルシルバー&WBOインターナショナルタイトルを獲得しました。カルロス・タカムにTKO勝ちしてタイトルを防衛し、2022年7月、クリスチャン・ハマーに4RTKO勝ちして、2度目の防衛に成功しました。そして、2022年9月にジェセフ・パーカーとWBO暫定世界ヘビー級王座決定戦を行い、11RTKOで暫定王座を獲得しました。
ヂャン・ヂレイ(中国)WBO13位
26戦24勝19KO1敗1分け、39歳 サウスポー
身長 198センチ
2014年、プロに転向。2017年、ピーター・グラハムに1RKOで破り、WBOオリエンタルヘビー級王座を獲得しました。2度防衛し王座を返上しました。2022年8月にフィリップ・フルゴビッチと対戦し、初黒星を喫しました。
試合展開
かけ率は10-1と大差がついていますね。当然の掛け率でしょう。ヂャンは前の試合で世界ランカーに負けてます。ジョイスとしては、まず確実に初防衛を成功させたいということでしょうか。
動きがぎこちないジョイス
体格はほぼ同じですが、ジャンの方のおなか周りが少しだぶついています。ジョイスは得意の左ジャブがあまり出ませんね。ヂャンの左から右のパンチがジョイスをとらえています。どうもジョイスはサウスポーがあまり得意じゃないようです。ジョイスの動きがいつもに比べると、ぎこちないような気がします。そしてヂャンのノーモーションの左が結構当たります。
いつもならしつこいぐらい左ジャブを放つジョイスですが、今日はそのジャブが少なく、ほとんどヒットしません。そして、またヂャンの左がヒットします。2ラウンド中盤、ヂャンの左ストレートで、ジョイスの足がばたつきます。解説の西岡さんがすかさず「効いた!効いた!」。ジョイスはヂャンの左ストレートに反応できてないですね。まともにもらっています。
3ラウンドは、ジョイスがジャブをついて、立て直しを図ります。しかし、お構いなしにヂャンの左が飛んできます。相変わらず、ジョイスはヂャンの左に反応できていません。
ジョイスが何とか反撃しますが
4ラウンド、ジョイスは何とかガード上からでもパンチを当てようとしています。ヂャンの動きもやや緩慢になってきましたが、相変わらずノーモーションの左はジョイスの顎をとらえます。西岡さんは「ヂャンの左は出せば当たるという感じです」。
5ラウンドからジョイスがボディを中心に、パンチを放ちます。しかし、ヂャンが左ストレートで反撃し、ジョイスはなかなかペースを取り戻せません。
6ラウンド開始前に、ドクターチェックが入ります。ジョイスの右目がかなり腫れて、視界が悪くなっていますね。ジョイスも後がないと思ったのでしょう、積極的に打って出ます。しかし、ヂャンもこのチェックの間に結構休息でき、スタミナの回復が図れたでしょうね。
ラウンド中盤、ヂャンが力を込めて左を放ちました。スタミナが心配なヂャンは、この試合を早く終わらせたいのでしょう。そして、ここでまた、ドクターチェックです。右目は完全にふさがっているように見えます。
ドクターのアドバイスに従い、レフリーがここで試合を止めました。何とヂャン・ヂレイがヘビー級の暫定王座を獲得しました。快挙です!