「あしたのジョー」が10RTKO勝ちでタイトル奪取!寺地拳四朗、9度目の防衛失敗(WOWOWエキサイトマッチ)

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目次

 

 

(出典:WOWOW)

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ(9月22日)

寺地拳四朗(BMB)VS矢吹正道(緑)

両選手のプロフィール

寺地拳四朗 WBC世界ライトフライ級王者

18戦全勝10KO 29歳 右ボクサータイプ

身長 164cm リーチ 164cm

2017年5月 ガニガン・ロペスに判定勝ちして、WBC世界ライトフライ級タイトル獲得

2021年4月に、久田哲也に判定勝ちして8度目の防衛に成功

世界戦の戦績 9勝5KO(KO率56%)

矢吹正道 WBC1位

15戦12勝11KO3敗 29歳 右ボクサータイプ

身長166cm リーチは寺地より長いようです

2016年12月に新人王タイトルの決勝戦で中谷潤人に判定負け(ほぼ互角の戦いでした)

2020年7月に佐藤剛を1RKOで倒し、日本ライトフライ級タイトルを獲得

2020年12月に大内淳雅に判定勝ちして、初防衛に成功(これがキャリア唯一の判定勝利)

試合経過

日本のリングでは珍しく、挑戦者から紹介されまました。

両選手が対峙すると、矢吹の方がやはり背が高くスマートに見えますね。

1R)

寺地がステップを踏みながら、小さいジャブを突きます。しかし、矢吹の左ジャブは予想以上に伸びてきますね。リーチの差がかなりあるような気がします。矢吹はフェイントをかけながら、一気に踏み込むチャンスを狙っています。寺地は小刻みにジャブを突きますが、ほとんどガードの上で、逆にその打ち終わりに矢吹がボディにパンチをヒットさせました。パンチの的確さでは矢吹が上ですね。

2R)

寺地が左ジャブを多用し、ペースを握ろうとしていますが、矢吹が一瞬の隙を突いて、大きなパンチを打ち込みます。そして、右フックが寺地の顔面をとらえています。寺地は何とか左ジャブで、矢吹をコントロールしようとしています。矢吹は打ち終わりを狙って、左右の大きなパンチを放ちます。

2分過ぎあたりから、いつもの寺地らしい落ち着いたボクシングになってきました。しかし、矢吹も結構スピードがありますね。

3R)

寺地が少し強めに左ジャブを放ち、距離を詰めます。矢吹も隙をついて、長いパンチを放ちますが、ここは寺地が落ち着いてバックステップでかわします。寺地の左ジャブの距離が、少しずつあってきた感じです。しかし、寺地のジャブが止まると、矢吹の左右の長いパンチが、寺地の顔を上げさせます。寺地はどうも矢吹の変則的なリズムがつかめていないようです。中盤、寺地の右ボディがきれいに矢吹にヒット。浜田さんが「ナイスボディ」。

2分過ぎ、寺地のバックステップよりも速く矢吹の左が顔面にヒットします。矢吹の左ジャブ、そして右フックが寺地をとらえ、寺地がややバランスを崩します。

4R)

寺地がまた左ジャブを突いて、距離を詰めます。このラウンドは、矢吹の左ジャブが的確にヒットしています。ただ、寺地のフットワークがいつもより重い感じがします。逆に、打ち終わりに放つ矢吹のパンチは「重そう」です。寺地のジャブの打ち終わりに、矢吹の大きな左フックがヒットしました。この、打ち終わりに放つ矢吹の左は速くて威力がありますね。

ここで、公開採点。なんと2-0(38-38、36-40,36-40)で矢吹がリードしています。

これは寺地陣営にとっては、大きな誤算だったようです。矢吹の派手なパンチが評価されたようですね。

5R)

寺地はジャブを突いて前に出ますが、少し距離が遠いようです。そして、矢吹の右アッパーで、寺地の顎が上がります。寺地はジャブを突いて、積極的に打って出ますが、矢吹が打ち終わりに派手なパンチを返してきます。打ち気にはやる寺地は、いつもよりバックステップが遅れ気味です。矢吹はさらに左右のパンチで追い打ちをかけます。寺地はどうもリズムが悪いですね。矢吹のかく乱戦法にペースを乱しています。前に出る寺地ですが、矢吹のパンチをスゥエーでよけ、いつもの速いバックステップが見られません。

6R)

何とか決定打を当てて、ポイントを取り返したい寺地に、やや焦りが見え、ペースを乱しいる感じです。左ジャブを突いて前に出る寺地に対して、矢吹は距離をとり、打ち終わりにパンチを放ちます。ポイントをリードしている矢吹は、落ち着いて応戦しています。

7R)

寺地の表情にいつもの余裕が感じられません。

このラウンドも寺地がジャブを突いて前に出ます。余裕のある矢吹は、下がりながら打ち終わりに大きなパンチを放ちます。寺地も時折、いいパンチをヒットさせますが、矢吹は必ず打ち返してきます。ラウンド終盤は、寺地が強引に前に出ます。

8R)

矢吹の右目もかなり腫れてきましたね。寺地の左ジャブがかなりヒットしたということでしょう。寺地はジャブを突いて前に出ます。前に出るところへ、矢吹が下がりながら左を突いてきます。寺地はかなり苦しい展開ですね。

寺地が左ジャブを的確について、矢吹を追いつめます。しかし、矢吹も大きなパンチで応戦します。寺地は矢吹のパンチを結構もらいます。いつもならバックステップで軽くかわしていたでしょうが、前に出る焦りが災いしています。

終盤は、寺地がジャブをついて、かなりいいパンチをヒットし、矢吹を下がらせます。しかし、矢吹も必ずその打ち終わりにパンチを返してきます。

ここで、2度目の公開採点です。

しかし、ここでも3-0(78-74,79-73,77-75)で矢吹がリード。

これは、チャンピン、倒さないと勝てない感じになって、窮地に追い込まれました。寺地にとっては初めての体験でしょう。

9R)

ここは寺地が強引に前に出ます。しかし、矢吹は冷静に打ち終わりにパンチを返します。

寺地が左右のボディブローをヒット。矢吹はボディが効いていますね。しかし矢吹も負けじと打ち返します。寺地は目をカットしましたね。2分過ぎ、寺地のボディが効いた!寺地が矢吹をロープにくぎ付けにしてパンチを放ちます。苦しい矢吹。しかし、ここはゴングに救われます。

10R)

さあ、倒しに行く寺地。チャンピオンの猛ラッシュになんとか耐える矢吹。いつもの寺地ならここで仕留めるところです。ボディブローも効いていますよ。ところが、1分弱、ロープに詰めた寺地に矢吹が右のカウンターをヒット。寺地の動きが止まります。しかし、チャンピオンも意地。必死で反撃します。お互い苦しい!倒しにかかる寺地。絶体絶命のピンチにさらされた矢吹ですが、残り2秒、矢吹の猛反撃で、寺地がロープにくぎ付けになったところで、レフリーが試合をストップしました。

矢吹がタイトルを奪取しました!寺地、9度目の防衛に失敗。

再戦すれば、寺地がリベンジしそうな気がします。今日の寺地はやはり万全ではなかったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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