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NABF北米・USBA米国ライト級王座決定戦(2025年4月5日)
アブドゥラー・メイソン(アメリカ)VSカルロス・オルネラス(メキシコ)
両選手のプロフィール
アブドゥラー・メイソン(アメリカ)WBC7位・WBO8位
17戦全勝15KO、21歳 サウスポー
身長 175センチ リーチ188センチ
ジョー小泉さんが「シャクール・スティーブンソンを最初に見た時より衝撃を受けた」というアブドゥラー・メイソン。現在7連続KO勝利中と、快進撃を続けています。トップランク社期待のスーパースター候補です。
カルロス・オルネラス(メキシコ)メキシコ S・ライト級
33戦28勝15KO5敗、30歳 サウスポー
身長168センチ リーチ 170センチ
デビューから21連勝を記録し、2021年にラファエル。エスピノサ(現・WBO世界フェザー級王者)と対戦し、判定で敗れています。
試合展開
サウスポー対決です。メイソンはスタンスが広いですね。構えは中谷潤人に似ています。オルネラスの思いっきり打ってくるアッパーは怖いですね。
2ラウンドにオルネラスがダウン
メイソンが速い右ジャブを放ちます。そして上下にパンチを打ち込むと、オルネラスがマットに膝を突いダウン。これ以上のの攻撃を回避しようということでしょう。この後オルネラスは相打ち狙いで思い切りパンチを放ってきます。
4ラウンドにオルネラスが膝を突く
4ラウンド終盤に、メイソンの上下の攻撃に耐えきれず、オルネラスがまた膝を突いてダウンします。さすがベテランですね、深刻なダメージを受ける前に攻撃を回避しています。そして、立ち上がって相打ち狙いで反撃します。
ドクターチェックでレフリーが試合をストップ
5ラウンドのメイスンは、パンチのスピードはあるものの、やや雑な攻撃になった来ます。パンチが空を切る場面が目立ちます。しかし6ラウンドはメイソンも手数が減ってきましたが、2分過ぎにまたもや連打を回避するようにオルネラスが膝を突きました。しかもオルネラスは右目をカットしたようです。
7ラウンド開始の前にドクターチェックがあり、レフリーが試合をストップしました。
メイソンは6ラウンド終了、TKO勝ちで連勝を伸ばしました。
スーパースターになるには、メイソンにはまだまだ課題が多いように思います。
そして、中谷選手に比べると、パンチの組み立てが下手な気がします。
NABF・IBF・NABO北米ヘビー級王座決定戦(2025年4月5日)
リチャード・トーレス(アメリカ)VSグイド・ビアネロ(イタリア)
両選手のプロフィール
リチャード・トーレス(アメリカ)IBF14位
12戦全書11KO、25歳 サウスポー
身長188センチ リーチ 193センチ
グイド・ビアネロ(イタリア)IBF13位・WBC15位。WBO15位
16戦13勝11KO2敗1分け、30歳 オーソドックス
身長198センチ リーチ 201センチ
試合展開
恐らくトーレスはこれほどの大型選手との対戦は初めてでしょうね。どう対応するかで今後の伸びしろがわかると思います。
前半はクリンチともみ合いのレスリング
トーレスが突っ込んで、ビアネロは右のカウンター狙いですが、序盤からほぼ揉み合いです。ビアネロはとにかくクリンチばっかりでボクシングしません。そして早速2ラウンドに減点を取られました。
一番大変なのはレフリーですね。毎回同じ展開が続きます。前に出るトーレスをビアネロがクリンチで防ぐ、こればっかりです。
そしてようやく5ラウンドにお互いの右がヒットし、トーレスの動きが悪くなりました。スピードはトーレスですが、パンチ力はビアネロの方がありそうです。
後半にようやくボクシング
後半はトーレスの動きに切れがなくなってきましたね。ビアネロのカウンターのタイミングが少しずつあってきたような気がします。そして、ビアネロの手数も増えてきました。逆にトーレスは前に出るだけで、手数が減ってきましたね。
8ラウンド終盤のトーレスの左ストレートは強烈でした。さすがにビアネロもダメージがあったようです。足取りがおかしくなりました。しかし、お互いかなり疲れていますね。9ラウンドもトーレスが左右のフックで追い詰めますが、やはりスタミナ切れか長くは続きません。10ラウンドはもう二人ともフラフラです。トーレスは口を開けてぜーぜー、ビアネロは立ってるのはやっと見たいな感じです。
判定は、3-0(97-92,98-91,98-91)でトーレスの勝ちです。しかし、今後の課題は山積みですね。これほどの点差はなかったと思います。そして、一番スタミナがあったのはレフリーでした。