2連続五輪メダリスト」ロべイシー・ラミレスがやっとこさ9ラウンドTKO勝ちVSホセ・マティアス・ロメロ(USBA全米・WBOグローバル・フェザー級タイトルマッチ)

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(出典:WOWOW)

ロべイシー・ラミレス(キューバ)VSホセ・マティアス・ロメロ(アルゼンチン)

USBA全米・WBOグローバル・フェザー級タイトルマッチ(2022年10月29日)

ロベイシー・ラミレス(キューバ)ロンドン・リオ五輪金メダリスト・WBA8位・WBC7位・IBF4位・WBO3位

11戦10勝6KO1敗、28歳 サウスポー

身長 165cm リーチ 173cm

鳴り物入りでプロ入りした、2連続五輪金メダリストのラミレスが、デビュー戦でダウンを奪われ、まさかの判定負けを喫した時は、多くのボクシングファンがびっくりしたでしょうね。相手は全くの無名の選手でしたからね。リオ五輪の決勝では、あのシャクール・スティーブンソンに勝って金メダルを獲得しています。それだけに注目のデビュー戦だったのは、言うまでもありません。

その後、この相手(アダン・ゴンザレス)と再戦し、判定勝ちしています。更にエリック・ドノバンとの10回戦で圧巻の3RTKO勝利をおさめ、ようやく本来の力を発揮してきました。そして、2022年6月、USBA全米・WBOグローバル・フェザー級王座決定戦で無敗の世界ランカーのエイブラハム・ノバを5Rに左フック一発で倒し、タイトルを獲得しました。

ホセ・マティアス・ロメロ(アルゼンチン)元WBC・IBF中南米・南米Sフェザー級王者

28戦26勝9KO2敗、26歳 オーソドックススタイル

身長 173cm  リーチ 178cm

2021年3月、イサック・クルスとWBA世界ライト級挑戦者決定戦を行い、判定負けで初黒星を喫しました。2021年10月にミッチェル・リベラにも判定負けし、2連敗。その後は2連勝し、当初予定されていたジェシー・マグダレノが故障したため、この試合の代役に抜擢されました。

試合展開

初回にラミレスがダウンを奪いましたが

長身のロメロが下がりながら、左ジャブを突きます。ラミレスはじわじわと前に出て距離を詰めます。1ラウンド終了間際、ラミレスの大きな左フックがロメロの顎をとらえ、さらにロメロの左を外して、左フックが見事に顎をとらえ、ダウンを奪いました。ロメロは立ってきましたが、ややダメージがありそうです。しかし、このラウンドはゴングに救われました。2ラウンドもラミレスが攻勢をかけます。3ラウンドも大きな左を叩き込みますが、ロメロも粘ります。

中盤はラミレスが省エネボクシング

さすがにイサック・クルスに倒されなかったロメロですね。ラミレスのパンチを微妙に殺して、ダメージを回避しています。そして、結構左ジャブでラミレスの接近を許しません。ラミレスも容易に中に入れず、攻めあぐねています。随所にラミレスのうまさが見られるものの、このあたりから少し退屈なラウンドが続きます。ラミレスの右が少ない気がします。痛めたのかな?

9ラウンドにやっと

このまま、判定決着かな思われた9ラウンド。まず、ロメロが右ストレートで攻勢をかけます。ラミレスは左アッパーを返しますが、あまり手数は多くないです。しかし、残り1分のところで、ラミレスの左ストレートがロメロをとらえ、足をばたつかせロープに下がります。効きましたね。さすがにここはラミレスも左右のフックを畳みかけます。そして、コーナーに詰まったロメロに左ストレートを2発打ち込んだところで、レフリーが割って入りました。

ラミレスが9RTKO勝ちで、決着をつけました。「わしボク」としては、序盤のチャンスで倒せなかったことに、大いに不満が残ります。それはともかく、これでようやく世界戦線に浮上してきましたね。もし右を痛めていたのなら、仕方がありませんが、もっと強い右ジャブを多用しないと、世界戦では通用しないですよ。

 

 

 

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