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(出典:WOWOW)
セルゲイ・リビネッツ(カザフスタン)VSオマール・フィゲロア(アメリカ)
WBC世界S・ライト級挑戦者決定戦(2022年8月20日)
両選手のプロフィール
セルゲイ・リビネッツ(カザフスタン)元IBF世界S・ライト級王者
20戦17勝13KO2敗1分け、33歳 オーソドックス
身長 170cm リーチ 170cm
2017年に近藤明広とIBF世界S・ライト級王座決定戦を行い、判定でタイトルを獲得。しかし2018年8月に、ミゲル・アンヘル・ガルシアに判定負けして王座から陥落しました。2021年、スーパースター候補のジャロン・エニスに6RKO負けを喫しました。1年4か月ぶりの再起戦となります。
オマール・フィゲロア(アメリカ)元WBC世界ライト級王者
31戦28勝19KO2敗1分け、32歳 スイッチヒッター
身長 171cm リーチ 185cm
2013年、荒川仁人とWBC世界ライト級暫定王座決定戦を行い、判定勝ちで暫定タイトルを獲得。2014年1月に正規王者に昇格しました。2度防衛後返上。しかし、その後は体重超過や飲酒運転で逮捕されたりと、リング上だけでなく、リング外でも大あばれ。2019年にヨルデニス・ウガスに判定負けして初黒星を喫し、2021年5月にはアベル・ラモスにTKO負けして2連敗中です。この試合が選手生命をかけた試合となりそうです。
試合展開
1R
ゴングと同時に、お互い左右のフックを振り回し、接近戦で打ち合います。フィゲロアは頻繁にスイッチします。リビネッツの左フックは威力がありそうですね。
2R
この回も、フィゲロアが前に出ます。そして、接近戦の打ち合いです。リビネッツの右フックがヒットしています。フィゲロアはガードが甘いですね。そして、ラウンド中盤、リビネッツの強烈な右フックで、フィゲロアがダウンしました。すぐに立ってきましたが、リビネッツは上下にパンチを放ち、また右アッパーでフィゲロアの顎が上がります。
3R
フィゲロアはもう往年の力はないですね。フィゲロアが前に出ますが、リビネッツはボディアッパーで応戦します。お互い飛ばしていますね。これでは最後まで持たないでしょう。このラウンドはややもみ合いが多くなっています。
4R
前に出るフィゲロアの手数は衰えません。しかし、リビネッツのボディブローから右の打ち下ろしは、強烈ですね。まともに当たれば間違いなく倒れるでしょう。リビネッツは声を出して、思い切りパンチを放っています。
5R
リビネッツのボディブローは効果的ですね。左ジャブを突いて、右のストレートを2発ヒットし、さらに右ボディと、リビネッツの攻撃は多彩です。リビネッツの左ジャブで、フィゲロアは前に出られなくなってきましたね。
6R
前に出るフィゲロアに対して、リビネッツは下がりながら左右のパンチを放ちます。そして、リビネッツの右フックでフィゲロアが大きく体勢を崩します。ちょっと効いたか。リビネッツは思い切り力を込めて、左右のフックを叩き込みます。しかしフィゲロアもタフですね。微妙にパンチを殺しているのでしょう。フィゲロアのアッパーがリビネッツの顎をとらえました。唯一のクリーンヒットかもしれません。
リビネッツに余裕が出てきましたね。相手をよく見て、コンパクトなパンチを放っています。フィゲロアの動きを完全に読んでますね。好き放題パンチを打ち込んでいます。
7R
珍しくお互い距離を取って戦っています。リビネッツは上下にパンチをヒットさせます。中盤、リビネッツの左フック2発で、フィゲロアの動きがおかしくなりました。そして、ついにフィゲロアが下がり始めました。ボディはかなり効いていると思いますよ。リビネッツの右フックは狙い打ちですね。もはや一方的な展開になってきました。
8R
リビネッツの左ジャブでフィゲロアが前に出られません。フィゲロアはパンチが出なくなってきましたね。苦しいフィゲロア。フィゲロアは手が出ません。リビネッツは左右のパンチを狙い撃ちしていますね。開始、2分、リビネッツの右のアッパーで、フィゲロアの顎が上がります。リビネッツのやりたい放題になってきました。
8ラウンド終了時点で、どうやら、フィゲロアサイドから棄権の申し出があったようです。妥当な判断ですね。
リビネッツの8RTKO勝ちです。しかし、リビネッツは最新のランキングでは9位。一応シルバー王者となっていますが、挑戦権を得たとはいえランキングが低すぎますね。(参照)「わしボク」の勝手に世界ランキング(S・ライト級)
負けたフィゲロアはこれがラストファイトになるようです。