目次
WBA世界バンタム級タイトルマッチ(2024年10月13日)
井上拓真(大橋)VS堤聖也(角海老宝石)
両選手のプロフィール
井上拓真(大橋)WBA世界バンタム級王者
21戦20勝5KO1敗、28歳 オーソドックス
身長 164センチ リーチ 163センチ
2013年にプロデビューしました。2018年12月にCPフレッシュマートとWBC暫定世界バンタム級王座決定戦を行い、判定で王座を獲得。しかし、翌年11月にノルディーヌ・ウバーリに大差の判定負けで王座陥落、初黒星を喫しました。2023年4月にリボリオ・ソリスとWBAバンタム級王座決定戦を行い、判定でタイトルを獲得しました。2024年2月にジェルイン・アンカハスに9RKO勝ちで初防衛に成功し、5月には石田匠に大差の判定勝ちで2度目の防衛に成功しました。
堤聖也(角海老宝石)WBA3位
13戦11勝8KO2分け、28歳 サウスポー
身長 166センチ リーチ 164センチ
2022年6月に日本タイトルを獲得し、4度の防衛に成功しています。穴口選手のリング禍を乗り越え、無敗で世界に挑みます。なお、2引き分けは、中嶋一輝と比嘉大吾。ともに世界ランクに名を連ねる強豪です。
展開予想
4団体統一を目指す井上にとっては、負けるわけにはいきませんね。例によて堤がダウンの一つも奪うかもしれませんが、井上の明確な判定勝利は動かないでしょう。堤は一か八かの前半勝負しか勝機はありませんね。
WBC世界フライ級王座決定戦(2024年10月13日)
寺地拳四朗(BMB)VSクリストファー・ロサレス(ニカラグア)
両選手のプロフィール
寺地拳四朗(BMB)WBC1位
24戦23勝14KO1敗、32歳 オーソドックス
身長 164センチ リーチ 164センチ
2017年5月 ガニガン・ロペスに判定勝ちして、WBC世界ライトフライ級タイトル獲得。8度防衛し、9度目の防衛戦で、矢吹正道にTKO負けして、王座陥落しましたが、2022年3月にダイレクトリマッチでリベンジを果たし、3RTKO勝利で王座を獲得しました。その後は、京口紘人、アンソニー・オラスクアガ、ベッキー・ブトラーとの激戦を制し、3度の防衛に成功しました。しかし、4度目のカニサレス戦はダウンを奪われる大苦戦の末、辛くも防衛に成功。そして、今年の7月に王座を返上し、フライ級に転向しました。
クリストファー・ロサレス(ニカラグア)WBC2位
43戦37勝22KO6敗、30歳 オーソドックス
身長 168センチ リーチ 180センチ
2018年4月、減量に失敗した比嘉大吾からWBCフライ級タイトルを奪いましたが、初防衛には成功したものの、2018年12月にチャーリー・エドワーズに判定負けで王座陥落。そのエドワーズがタイトルを返上し、S・フライ級に階級を上げたため、2019年12月、空位になったタイトルをマルチンス争い、TKO負けで王座獲得に失敗しました。しかし、この2年間で2試合しかしてませんね。
展開予想
寺地はいきなり階級を上げての世界戦ですから、仕上がり具合が気になりますね。ロサレスは全盛期を過ぎた感があります。寺地が上手く距離を掴んで、前半から積極的に攻めれば、KO勝ちもあり得ると思います。
WBA世界フライ級タイトルマッチ(2024年10月13日)
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)VSタナンチャイ・チャルンパック(タイ)
両選手のプロフィール
ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)WBA世界フライ級王者
23戦20勝11KO2敗1分け、28歳 オーソドックス
身長 167センチ リーチ 170センチ
2015年の全日本ライトフライ級新人王ですが、この時の「わしボク」評価はあまり高くなく、相手の細谷が勝っていたようなコメントを残しています。2017年に中谷潤人と対戦し6RTKO負けでプロ初黒星を喫しました。しかし、2018年4月には矢吹道正に1ラウンドTKOで再起戦を飾っています。11KOのうち実に1ラウンドKOが9回とフライ級では屈指のハードヒッターです。2023年2月の世界前哨戦では無敗の世界ランカーのジェイソン・パイソンに大差の判定勝ち。2024年1月に無敗の王者、アムテル・ダラキアンに判定勝ちして王座を獲得しました。5月には桑原拓に判定勝ちで初防衛に成功しました。
タナンチャイ・チャルンパック(タイ)WBA7位
26戦25勝15KO1敗、24歳 オーソドックス
身長 167センチ
2024年8月、全勝のWBOアジアパシフィック王者の畑中健人に判定勝ちして、タイトルを獲得し、世界ランク入り。そして、世界挑戦のチャンスもつかみました。
展開予想
ユーリの武器はフライ級屈指のフィジカルの強さです。ダラキアンもその圧力でロープに詰まり、何もできませんでした。タナンチャイはなかなか曲者のような気がしますが、ユーリのプレッシャーにどう対応するでしょうね。前半で追い込めば、後半にKOチャンスもありそうな気がします。
WBO世界L・フライ級王座決定戦(2024年10月13日)
岩田翔吉((帝拳)VSハイロ・ノリエガ(スペイン)
両選手のプロフィール
岩田翔吉(帝拳)WBO1位
14戦13勝10KO1敗、28歳 オーソドックス
身長 163cm リーチ 162cm
2022年11月、9戦全勝でWBO王者のジョナサン・ゴンザレスに挑戦しましたが、僅差の判定でタイトルを獲得出来ませんでした。その後4連続KO勝利で2度目の世界戦のチャンスをつかみました。
ハイロ・ノリエガ(スペイン)WBO2位
14戦全勝3KO、31歳 オーソドックス
身長 162センチ
2021年11月にWBCシルバータイトルを獲得。2022年5月には欧州フライ級王座を獲得し、2024年3月にWBOの地域タイトルを獲得して、順調にランキングを上げ、チャンスをつかみました。
展開予想
同じ14戦のキャリですが、3KOのノリエガに対して、岩田は10KOと、パンチ力では負けないでしょうね。問題は素早い動きのノリエガをどうやって捕まえるかです。打ち合えば岩田のKO勝利もあり得るでしょうが、ノリエガのペースで試合が展開すると、不完全燃焼の判定負けも考えられますね。