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(出典:WOWOW)
レジス・プログレイス(アメリカ)VSダニエリート・ソリージャ(プエルトリコ)
WBC世界S・ライト級タイトルマッチ(2023年6月18日)
アンダーカードが4試合組まれていますので、メインが始まるのは正午ぐらいかと思います。
両選手のプロフィール
レジス・プログレイス(アメリカ)WBC世界S・ライト級王者
29戦28勝24KO1敗、34歳 サウスポー
身長 173センチ リーチ170センチ
2018年3月、ジュリアス・インドンゴと暫定王座決定戦を行い、2RTKO勝ちで、WBC世界S・ライト級暫定王座を獲得しました。2018年7月にファン・ホセ・ベラスコに8RTKO勝ちして、WBC世界S・ライト級ダイヤモンド王座(WBCの気まぐれタイトルです)を獲得しました。2019年10月にWBSSの決勝で、ジョシュ・テイラーに判定負けして優勝を逃しました。2022年11月、ホセ・セペタと王座決定戦を行い11RKO勝ちで、王座に返り咲きました。
ダニエリート・ソリージャ(プエルトリコ)
18戦17勝13KO1敗、29歳
身長 175センチ リーチ 178センチ
2022年7月にアーノルド・バルボサに判定負けしました。その後1勝して今回のチャンスをものにしました。17勝13KOですが、名のある相手とは対戦していません。
試合展開
プログレイスは相手探しに難航したようで、最後に残ったのがソリージャということなんでしょう。しかし、ソリージャは最新のランキングでは、15位までに顔を出していません。プログレイスが万全の仕上がりであれば、よほど油断をしない限り負けることはないでしょうね。
地盤のダウンが逆効果
3ラウンドにプログレイスがダウンを奪いましたが、ソリージャにダメージはほとんどなく、ここからプログレイスの雑な攻めの始まりでした。一発を狙うあまり距離感も全くダメ、ジャブは届かないし、大振りのパンチは空転します。
これほどの超凡戦は、なかなかお目にかかれないでしょうね。
4ラウンドから、まったく同じ展開でした。前に出ててプレッシャーをかけるプログレイスに対して、下がりながらたまに右のカウンターを放つソリージャという構図が、延々と12ラウンド続くだけです。プログレイスのパンチはほとんど空を切り、ソリージャはとにかく逃げ回るだけです。しかも両選手の手数が極端に少なく、クリーンヒットに至っては、ほぼ皆無と言っても過言ではないでしょうね。
判定は2-1(118-109,117-110,114-113)。
前に出てプレッシャーをかけ続けたプログレイスがほとんどのラウンドを支配したと判断したジャッジと、クリーンヒットでやや上回っていたソリージャがわずかに有利と見たジャッジの差が、見事に別れました。
「わしボク」は引き分けですね。もっと厳しい言い方をすれば、どちらも判定負けです。
とりあえず、「凡戦オブザイヤー」を獲得したプログレイスが初防衛に成功しました。