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(出典:WOWOW)
マリオ・バリオス(アメリカ)VSジョバニ・サンティアゴ(プエルトリコ)
WBC米大陸ウェルター級王座決定戦(2023年2月11日)
両選手のプロフィール
マリオ・バリオス(アメリカ)WBC世界ウェルター級10位
27戦26勝17KO2敗、27歳 オーソドックス
身長180cm リーチ180cm
2019年にWBA世界S・ライト級王座決定戦で判定勝ちし、タイトルを獲得しています。その後1度防衛し、2度目の防衛戦で(2021年6月)、ジャーボンテイ・デービスと対戦し、善戦及ばず、11RTKO負けでタイトルを失っています。ウェルター級へ階級を上げてキース・サーマンと対戦しましたが、判定負けで2連敗を喫しました。
ジョバニ・サンティアゴ(プエルトリコ)元WBA中南米S・ライト級王者
17戦14勝10KO2敗1分け、33歳 オーソドックス
身長 173センチ リーチ 175センチ
元世界ランカー。2021年3月にエイドリアン・ブローナーに判定負けして初黒星。その後2021年5月にゲーリー・アントゥアン・ランセルにTKO負けと、こちらも2連敗後の再起戦です。
試合展開
まさに生き残りをかけた対戦となりますね。負ければ3連敗。これはもう世界戦線から完全に脱落でしょう。バリオスの紹介の時に歓声が上がりました。まだまだ人気がありますね。
序盤からバリオスがプレッシャーをかける
長身のバリオスがジャブをついて前に出ます。数字以上にバリオスが大きく見えますね。サンティアゴは完全に押されています。
3ラウンドからサンティアゴの手数が増えてきました。しかし、バリオスのプレッシャーは止まりません。サンティアゴにとってはバリオスの左ジャブがかなり邪魔なんでしょうね。3ラウンド、2分過ぎからバリオスが連打を畳みかけます。
中盤からサンティアゴが反撃に転じますが
4ラウンドから距離が詰まって、もみ合いが多くなります。サンティアゴの手数は増えましたが、的確なパンチはほとんどありません。バリオスはボディブローで応戦します。パンチの的確さもバリオスが上ですね。
試合後半はまたバリオスが盛り返す
6ラウンドは、いきなりバリオスがワンツーでサンティアゴをロープに詰め、連打を浴びせます。右ストレートが結構ヒットしましたね。バリオスの一方的な展開になってきました。
時折打つバリオスの左ボディも効果的です。7ラウンド開始30秒、バリオスの右ストレートのうち下ろしでサンティアゴが大きく体制を崩しました。このあたりから、バリオスのやりたい放題になってきましたね。しかし、試合巧者のサンティアゴも粘ります。
倒しに行くバリオス
8ラウンドは、バリオスが倒しに行きましたね。バリオスの左ボディで、サンティアゴの体が前かがみになりました。これは効きましたね。さしてさらに、バリオスが左ボディを打ち込むと、ついにサンティアゴが膝から崩れ落ちます。
落ち着いて立ち上がってきたサンティアゴ。さあ、このラウンド、残り2分もあります。バリオスが連打を浴びせ、防戦一方になったところで、レフリーが試合を止めました。
今日のバリオスは、キース・サーマン戦とは別人ように調子が良かったですね。これで、世界戦線に首の皮一枚残りました。