目次
(出典:WOWOW)
へレミアス・ポンセVSスプリエル・マティアス
IBF世界S・ライト級王座決定戦(2023年2月25日)
ジョシュ・テイラーがタイトルを返上したため、1位のポンセと2位のマティアスが王座決定戦を行うことになりました。
両選手のプロフィール
へレミアス・ポンセ(アルゼンチン)IBF1位
30戦全勝20KO、26歳 オーソドックス
身長 179センチ リーチ 191センチ
この選手は地域タイトルのコレクターですね。4つのタイトルを手にして、5つ目は、2019年9月にリコ・ミューラーに判定勝ちして獲得したIBO世界S・ライト級王座です。その後5連勝で、IBF王座決定戦のチャンスをつかみました。
スブリエル・マティアス(プエルトリコ)IBF2位
19戦18勝18KO1敗、30歳 オーソドックス
身長 175センチ リーチ 180センチ
2020年2月にペストロ・アナヤンに判定で敗れ初黒星を喫しました。2021年5月にIBF世界S・ライト級挑戦者決定戦でTKO勝ち。2022年1月にはアナヤンと再戦し、TKOで初黒星の借りを返しました。KO率95%の強打者です。
試合展開
1ラウンド ポンセが手数で圧倒
さすがリーチ差11センチ、ポンセの長いジャブがマティアスをとらえます。そして、意外と好戦的なタイプですね。接近して連打でマティアスを圧倒します。いい角度でアッパーがマティアスの顎にヒットしました。全勝の戦績は伊達ではないですね。
2ラウンド 終盤マティアスの左フックが2発ヒット
マティアスが接近してボディを攻撃します。しかし、ポンセも押し負けず応戦します。両者リング中央で真っ向から撃ち合います。マティアスの手数も増えてきました。ラウンド終盤、マティアスの左フックが2発ヒットし、ポンセが体勢を崩します。これはかなり効いた感じです。
3ラウンド ややマティスにペースが傾いたか
マティアスが前に出ます。ポンセも必死に応戦します。ポンセが強烈なボディフックを打ち込みます。ポンセは相変わらず手数が多いですね。しかし、マティアスもガードを固めて、反撃します。ポンセはややガードが甘いですね。
4ラウンド ポンセがややスローダウン
マティアスが前に出ます。ポンセは少し距離を取ります。しかし、また接近戦での打ち合いになります。ポンセの大振りのパンチに対して、マティアスはガードを固めて、コンパクトにパンチを放ちます。そして、ラウンド終盤、またマティアスが連打を浴びせます。ポンセの攻撃がやや雑になってきましたね。
5ラウンド 終盤、ポンセがダウン
接近して撃ち合います。ポンセがボディからアッパーを返します。しかし、序盤の威力はなくなりましたね。マティアスは落ち着いて、反撃のチャンスを狙っています。ラウンド中盤、体を入れ替えたマティアスが反撃に転じます。ポンセも応戦しますが、パンチの的確性がなくなってきました。マティアスはコツコツとコンパクトなパンチを返します。
そして、ラウンド終盤、マティアスの連打でポンセが足をばたつかせ、ついにダウン!
立ってきたポンセは、ゴングに救われました。
しかし、5ラウンド終了時点で、ポンセのコーナーがギブアップしたようです。マティアスが5RTKO勝ちで、IBF世界S・ライト級タイトルを獲得しました。しかし、負けたポンセの序盤の攻撃も見事でしたね。ボクシングが派手で魅力的な選手ですよ。勝ったマティアスは意外と地味なボクサーですね。