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(出典:WOWOW)
IBF世界ヘビー級挑戦者決定戦(2022年1月1日)
チャールズ・マーティン(アメリカ)VSルイス・オルティス(キューバ)
両選手のプロフィール
チャールズ・マーティン(アメリカ)IBF世界ヘビー級2位
31戦28勝25KO2敗1分け、35歳 左サウスポースタイル
身長 196cm リーチ 203cm
2016年1月にIBF世界ヘビー級王座決定戦を行い、3RTKO勝ちで王座を獲得。しかし、同年4月にアンソニー・ジョシュアに2RKO負けでタイトルを失っています。その後はアダム・カナッキに判定負けしていますが、3連勝して世界戦線に復帰しています。
ルイス・オルティス(キューバ)IBF 世界ヘビー級10位
36戦32勝27KO2敗2NC、42歳 左サウスポースタイル
身長 191cm リーチ 198cm
この選手のキャリは長いですよ。なんせ42歳ですからね。
2010年にプロへ転向し、1RTKOで勝ちでデビュー戦。2014年にWBA世界ヘビー級暫定王座を獲得しています。しかし、薬物検査の結果、タイトルを剥奪されました。2015年に再度王座決定戦に臨み、暫定王座を獲得。2018年にWBC王者のデオンテイ・ワイルダーに挑戦し、プロ初黒星となる10RTKO負けを喫しています。2019年11月に再びデオンテイ・ワイルダーに挑戦し、7RKO負けでタイトル獲得に失敗しています。
試合展開
両選手ともこの試合が、世界戦線への生き残りを賭けたラストチャンスになると思います。
1R)
ヘビー級としては珍しく、サウスポー同士の対決です。お互いやり難いかもしれませんね。
リング上で対峙した両選手を見ると、やはりマーティンの方がかなり身長が高いですね。WOWOWでは193cmとなっていますが、196cmが正しいようです。
オルティスが右ジャブを突いて、前に出ます。マーティンは低くかまえて、距離を取ります。オルティスの右ジャブがいいですね。しかし、2分過ぎ、マーティンの左打ち下ろしがテンプルにヒットし、オルティスが早くもダウンを喫しました。苦笑いを浮かべながら、オルティスがすぐに立ってきました。
2R)
この回もオルティスがジャブを突いて前に出ます。マーティンは下がりながら、長い右ジャブを返します。1分過ぎに放ったマーティンの打ち下ろしは、辛くもかわしました。タイミングはあってますね。それでもじわじわとオルティスが前に出ます。オルティスの左ストレートも、距離が合ってきたような感じです。オルティスは、マーティンの左打ち下ろしに反応できてきましたね。
3R)
オルティスがジャブを突いて前に出ます。マーティンは下がりながら、右を返します。そして、マーティンの恐い左オーバーハンドが飛んできます。このパンチにはオルティスは反応出来ています。オルティスがじわじわと前に出ますが、あまり手は出ません。なかなか距離を詰めるのに苦労している感じです。残り30秒あたり、お互いの左が交錯しました。終盤はマーティンの方が前に出てきました。
4R)
オルティスがジャブを突いて前に出ます。ややプレッシャーが強くなった感じです。しかし、マーティンも大きな左オーバーハンドを返してきます。負けじとオルティスも左を打ち込みます。オルティスがじわじわと前に出て距離を詰めます。マーティンの203cmのリーチが、オルティスにはかなり邪魔のようです。
残り10秒、オルティスが前に出たところへ、今度はマーティンの右のジャブがカウンターでヒットし、オルティスが2度目のダウンを喫します。
ここは、ゴングに救われました。
5R)
オルティスは苦しくなってきましたね。それでも、ジャブを突いて前に出ます。左ボディがマーティンの右わき腹をとらえました。マーティンも長い左右のパンチを返してきます。オルティスはとにかく前に出て、距離を詰めようとしています。
少し余裕が見えるマーティンは、長いパンチで反撃します。オルティスは、マーティンの長い右ジャブが邪魔です。ラウンド終盤、少しオルティスのパンチの距離が合ってきました。右ジャブがマーティンの顎をとらえます。
6R)
序盤は、同じようにオルティスがジャブを突いて前に出て、マーティンが余裕を持って、距離を取ります。
ところが、いきなり打ったオルティスの左フックが、マーティンの顎をとらえ、足をばたつかせます。棒立ちになったマーティンに対して、オルティスが連打で襲い掛かります。そして、ロープにもたれかかるようにして、マーティンがついにダウン。
何と、マーティンの左手がロープに挟まっています。レフリーがロープをほどき、立ってきたところで試合再開。
しかし、マーティンのダメージはかなりありそうですよ。オルティスがむしゃらに襲い掛かります。マーティンも必死に防戦します。もみ合いの中、オルティスの右アッパーでマーティンが再び前のめりにダウン。立ってきたマーティンですが、足元がおぼつかず、レフリーが試合を止めました。
キングコングが大逆転KOで、オレクサンダー・ウシクへの挑戦権を獲得しました。それにしても大苦戦でしたね。それと、関係ないですけど、キングコングの娘さんがかわいいので、びっくりです。