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アンソニー・ジョシュア(イギリス)VSジェーメイン・フランクリン(アメリカ)
ヘビー級12回戦(2023年4月1日)
両選手のプロフィール
アンソニー・ジョシュア(イギリス)WBA4位・WBC5位・IBF5位・WBO5位
27戦24勝22KO3敗、33歳 オーソドックス
身長 198cm リーチ 208cm
2013年にプロに転向し、2016年にIBF王者のチャールズ・マーティンにKO勝ちしてタイトルを獲得しました。2メートルの恵まれた体格で、ミドル級のようなボクシングをするので、間違くなくヘビー級最強になると思いましたね。しかし、2017年にウラジミール・クリチコと対戦した時に試合には勝ったものの、意外なもろさを見せました。それが現実になったのが、2019年6月のアンディ・ルイス戦でした。両選手の体型を見て、ジョシュアの楽勝と誰もが思ったでしょうが、なんと4度のダウンを奪われTKO負けでタイトルを失いました。再戦では、打ち合いを避け無難に判定でタイトルを取り戻しましたが、評価を大きく落としましたね。そして、ウシクのテクニックに屈し、またもタイトルを失いました。2022年8月の再戦でも2-1の判定で連敗を喫しました。
ジャーメイン・フランクリン(アメリカ)
22戦21勝14KO1敗、29歳 オーソドックス
身長 188センチ リーチ 196センチ
2015年4月にデビューし、2022年5月に21戦無敗でディリアン・ホワイトと対戦、2-1の判定負けで初黒星を喫しました。しかし、この試合、フランクリンの勝ちを支持する人が多く、物議をかもしました。
試合展開
前半はジョシュアが左ジャブで距離をキープ
序盤からジョシュアが単発ながら速い左ジャブで、フランクリンを寄せ付けません。ガードをしっかり固めて、自分の距離で戦うジョシュアに対して、フランクリンはほとんど何もできずに、前半を終了しました。
後半からジョシュアがペースダウン
8ラウンドあたりから、明らかにジョシュアの左ジャブに切れがなくなり、フランクリンの接近を許すようになり、もみ合う場面が多くなります。当然、フランクリンのパンチもヒットするようになりますが、試合のペースはジョシュアが握っています。
多くのファンが期待する結果は実現せず
「わしボク」も、もちろん中盤あたりでKOシーンが見られるものと思っていましたが、ジョシュアは最後まで安全運転で試合を終わらせました。こんな試合なら、12ラウンドもいらないと思います。8回戦でもいいぐらいですよ。
判定は3-0でジョシュアが再起戦を勝利で飾りました。私の耳には、採点結果は、118-111が一人、残る二人は117-111と聞こえました。
さて、ジョシュアはこれからどうするのでしょうね。今日の試合に負けたら引退と発言していましたから、次も引退をかけた試合を期待したいですね。「わしボク」はタイソン・フューリーかデオンテイ・ワイルダーしかないと思います。