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(出典:WOWOW)
WBC・IBF・WBO世界ライトヘビー級王座統一戦(2022年6月18日)
アルツール・ベテルビエフ(ロシア)VSジョー・スミス・ジュニア(アメリカ)
両選手のプロフィール
アルツール・ベテルビエフ(ロシア)WBC・IBF世界ライトヘビー級王者
17戦全勝17KO、37歳 オーソドックススタイル
身長 182cm リーチ 185cm
2017年、エンリコ・コーリングとIBF世界ライトヘビー級王座決定戦を行い、12RKO勝ちでタイトルを獲得しました。さらに、2019年にはオレクサンドル・グウォシクに10RTKO勝ちして、WBCのタイトルも獲得。ここまで、全勝でしかもKO率100%です。世界ナンバーワンのハードパンチャーと言えるでしょう。ジョー・スミスに勝てば、後はドミトリー・ビボルだけですね。
ジョー・スミス・ジュニア(アメリカ)WBO世界ライトヘビー級王者
31戦28勝22KO3敗、32歳 オーソドックススタイル
身長 183cm リーチ 193cm
2016年にバーナード・ホプキンスと対戦し、8RTKO勝ちをおさめています。この試合で、ホプキンスはリング外にたたき出されて、カウント20以内に戻ることが出来ませんでした。ホプキンスはキャリア初のKO負けを喫しました。ジョー・スミスが世界戦線に浮上するきっかけとなった、大きな1勝だと思います。しかし、2019年にWBA世界L・ヘビー級王者のドミトリー・ビボルに挑戦し、大差の判定負けでタイトル獲得に失敗。
2021年4月、WBO世界L・ヘビー級王座決定戦でマキシム・ウラソフに2-0の判定で勝利し、タイトルを獲得し、2022年1月に初防衛に成功しました。
展開予想
テクニックもパンチ力もベテルビエフが上でしょう。スミスの武器は193cmのリーチですが、これも接近すれば問題ないと思います。スミスはパワーはありますが、攻撃パターンは単調で、すぐにベテルビエフに見切られてしまうでしょう。ただ、スミスはタフなので、ベテルビエフが倒せるかどうか、この試合の焦点はそれだけですね。
ベテルビエフVSビボル、観たいですね~
試合展開
「番狂わせ男」が「KO率100%男」に屈す
両選手とも、無事に前日計量をパスしました。
1ラウンドはスミスが長いリーチを生かし、左ジャブを突いて前に出ます。ベテルビアエフは下がりながら様子を見ています。しかし、中盤辺りから少しずつ、ベテルビエフも前に出始めます。
そして、ラウンド終了間際に、ベテルビエフの右がテンプルあたりをとらえ、スミスが膝を着きました。ここはゴングに救われました。スミスはこれがプロ初のダウンです。
スミスはダメージを感じさせず、勇敢に前に出ます。しかし、ロープに詰まったベテルビエフの右のカウンターで、スミスが前のめりに2度目のダウンを喫します。これは結構効いているでしょう。
立ってきたスミスに対し、今度はベテルビエフがロープに詰めて左右のフックを打ち込むと、スミスは溜まらず3度目のダウン!さすがタフなスミスは、ここでも立ってきました。
時間はまだ1分以上あります。ベテルビエフが仕留めに行きます。そして、ベテルビエフのアッパーがヒットし、スミスが大きくぐらついたところで、レフリーが試合を止めました。
掛け率6対1でしたが、両者の力の差は予想以上でしたね。
ベテルビエフVSビボル
ベテルビエフにとって、最後に残された相手は、サウル・アルバレスに勝ったドミトリー・ビボルだけですね。ビボルは、カネロにほとんどパンチを当てさせませんでした。この相手にベテルビエフがパンチを当てることが出来るでしょうか。ビボル、たまには打ち合え!そして、ベテルビエフにボコボコにパンチを打たれて失神KOされるところがみたいんじゃ。
ビボル、逃げるなよ!