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2度も新型コロナの影響で、世界戦が延期
最初は4月4日、そして8月21日に延期され、これも中止。そしてようやく11月6日に世界戦が決定しました。両選手ともこの間のモチベーションを維持するのは大変だったでしょうね。
まずはプロフィールから
WBC世界フライ級王座決定戦(11月6日)
中谷潤人(M.T)WBO3位。
20戦全勝15KO、22歳。171cm。
一番苦戦したのは、新人王の決勝で対戦した日本ライトフライ級王者の矢吹政道だと思います。かなり微妙な判定で新人王を獲得しました。しかし、その後は11連勝(8KO)の快進撃で、世界戦の切符を手にしています。
ジーメル・マグラモ(フィリピン)WBO1位
25戦24勝20KO1敗、26歳。163cm
2916年にモハメド・ワシーム(IBF4位)に判定負けしてからは、7連続KO勝ち中です。
展開予想
中谷の強みは、サウスポーでしかも長身であることでしょうね。右ジャブを突いて長い距離で相手をコントロールし、強い左打ち込めばほとんどの相手は手も足も出なくなります。一方のマグラモは前傾姿勢でプレッシャーをかけ、接近戦で手数で迫る攻撃的な選手です。しかし、KO率ほど一発のパンチ力はないと思います。
マグラモとスパーリング経験のある寺地拳四朗(WBCライトフライ級王者)は、「中谷が自分の距離をしっかり取れれば大丈夫」太鼓判を押しています。さらに中谷は接近戦の練習をしっかり積んでいるようですので、前半は距離をとってマグラモをコントロール出来れば、後半には倒すチャンスが来ると思います。
試合展開)
セミにファイナルで辰吉寿以輝VS今村和寛が行われていましたが、辰吉の偶然のバッティングで、試合が終了しました。試合は負傷引き分けとなりました。
さあ、いよいよ世界戦です。
1R)
中谷が慎重に右ジャブを放ちます。中谷の左ストレートがヒット。中谷が自分の距離でパンチを放っています。
2R)
マグラモは接近戦で距離を詰めてきます。中谷は左右のボディで応戦します。接近戦の応酬です。
3R)
マグラモが距離を詰めてきます。中谷はボディワークを使って、ボディをねらってます。中谷は距離をとりたいですね。しかし、下がりながらアッパーをヒット。
4R)
相変わらずの接近戦。中谷はこれを捌きながら、左右のフックを放ちます。中谷の右ボディが効果的です。しかし、マグラモはぐいぐいと前に出てきますね。
5R)
マグラモがガンガン前に出てきます。中谷はアッパーで応戦します。中谷の左右のボディが効果的にヒット。少しずつ中谷ペースになってきました。
6R)
マグラモが接近戦で追いつめますが、中谷は左右のボディ応戦します。相変わらず、もみ合いが続きます。
7R)
前回引き続き、もみ合いが続きます。中谷は左右のフックで距離を取ります。中谷の左右アッパーがヒット。中谷の左ストレートがヒットし、ほぼペースを握った感じです。
8R)
マグラモは接近戦を挑みますが、中谷はうまく距離をとりながら、長いストレートを放ちます。中盤、中谷の左ストレートがヒットしました。そして2分過ぎ、中谷の左右のパンチがヒットし、ついにマグラモがダウン!立ってきましたが、レフリーが試合をストップしました。
ダウン経験の経験のないマグラモを沈めました。
さすが、中谷。試合運びが上手いですね。中盤からペースを握り、パワーで倒した感じがします。身長も高いので、複数階級のタイトルも夢ではないですね。