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(出典:WOWOW))
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)VSブライアン・メンドーサ(アメリカ)
WBC暫定世界S・ウェルター級タイトルマッチ(2023年4月8日)
両選手のプロフィール
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)WBC世界S・ウェルター級暫定王者
21戦20勝13KO1分け、25歳 サウスポー
身長 197cm リーチ 203cm
「タワーリングインフェルノ」というニックネームの通り、このクラスとしては桁違いの長身とリーチの長さが特徴です。しかも接近戦も得意で、好戦的なファイタータイプと言っても間違いではないでしょう。しかし、2022年4月にエリクソン・ルビンとWBC暫定王座決定戦を行い、ダウンの応酬の末、9R終了TKO勝ちで王座を獲得しましたが、この試合でガードの甘さを露呈しましたね。さらに、カルロス・オカンボとの初防衛戦でフンドラの限界が見えてきた気がします。
ブライアン・メンドーサ(アメリカ)WBC世界S・ウェルター級17位
23戦21勝15KO2敗、29歳 オーソドックス
身長177センチ リーチ 182センチ
2022年11月に元WBAスーパー王者のジェイソン・ロサリオと対戦し、番狂わせの5RKO勝ち、油断はできないですよ。
試合展開
序盤は距離の長さを生かしたフンドラのペース
フンドラの長いジャブが、メンドーサを寄せ付けません。しかし、前に出るのはフンドラです。メンドーサもフンドラの左アッパーを警戒して、安易に接近することができません。
3ラウンドから距離が少しずつ近くなってきました。メンドーサはフンドラの右ジャブに対して、左オーバーハンドで応戦しています。メンドーサはフンドラの右ジャブが邪魔です。
4ラウンドまでは完全にフンドラのペースです。あとは左アッパーでいつ仕留めるかですね。
接近戦でもメンドーサは攻めあぐねる
5ラウンドはかなり距離が近くなってきました。このもみ合いでもフンドラが左アッパーで、メンドーサにペースを譲りません。6ラウンドはフンドラが積極的に前に出て、メンドーサにパンチを打ち込みます。ここまではフンドラの一方的な展開です。
フンドラに魔の7ラウンド
7ラウンド、メンドーサが勝負に出ましたね。そして、フンドラの右に合わせて、メンドーサの左オーバーハンドがフンドラの顔面をとらえ、フンドラが前のめりにぐらつきます。足がばたつくフンドラにメンドーサの右フックから左の返しで、タワーリングインフェルノが仰向けに倒れました。
これは効きましたよ。立てるのかな?カウントアウトです!まさかの大逆転KOですね。
しかし、勝ったメンドーサの今後にはほとんど期待できません。再戦したらフンドラが勝つでしょう。