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(出典:TBS)
井岡一翔(志成)VSジョシュア・フランコ(アメリカ)
WBO・WBA世界S・フライ級タイトルマッチ(2022年12月31日)
両選手のプロフィール
井岡一翔(志成)WBO世界S・フライ級王者
31戦29勝15KO2敗、33歳 オーソドックススタイル
身長 165cm リーチ 166cm
2011年2月にWBO世界ミニマム級王座を獲得。3度防衛後、2012年にWBA世界L・フライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成しました。3度防衛して、IBF世界フライ級王者のアムナット・ルエンロンに挑戦し、判定負けで3階級制覇に失敗しました。
しかし、2015年にファン・カルロス・レべコに判定勝ちして、WBA世界フライ級タイトルを獲得し、3階級制覇を達成しました。5度防衛して、タイトルを返上し、S・フライ級へ階級を上げました。
そして、2018年12月、ドニー・ニエテスとWBO世界S・フライ級王座決定戦を行い、判定負けでタイトル獲得に失敗しましたが、ニエテスがタイトルを返上。2019年6月、アストン・パリクテと王座決定戦を行い、TKO勝ちでWBO世界S・フライ級タイトルを獲得、同時に4階級制覇を達成しました。2022年7月にドニー・ニエテスにリベンジして、5度目の防衛に成功しました。
ジョシュア・フランコ(アメリカ)WBA世界S・フライ級王者
22戦18勝8KO1敗2分け1NC、26歳 オーソドックススタイル
身長 165cm リーチ 170cm
2018年3月、ルーカス・フェルナンデスにTKO負けして、初黒星を喫しました。2020年6月にWBA世界S・フライ級王者のアンドリュー・モロニ―に挑戦し判定でタイトルを獲得。2020年11月にモロニ―とダイレクトリマッチを行い、無判定試合となりましたが、モロニ―側の提訴により、2021年8月、3度目の対決となりました。そしてようやく判定で決着がつき、初防衛に成功しました。
展開予想
フランコはデビューからS・フライ級で戦っていますし、バンタム級でも試合経験があります。ミニマムから上げてきた井岡に比べると、やはりフィジカルの強さではフランコの方が上でしょうね。ただ、井岡の苦手なディフェンシブなタイプではなく、前に出て積極的に攻めて来るタイプですので、井岡にとってはやりやすいと思います。ディフェンスもやや甘さが見られます。アンドリュー・モロニ―との3度目の対戦では、モロニ―のカウンターをもらい、ダウンを喫しています。
攻撃パターンもそれほど多彩ではないので、井岡なら早い回で見切れるような気がします。後はフランコの打ち終わりを狙って、ボディにパンチを当てればかなり効果的でしょうね。決してパンチも速くないので、カウンターも合わせやすいと思います。パンチにそれほどパワーも感じられないので、被弾しても大丈夫でしょう。ただ接近戦に持ち込まれるとちょっと厄介ですね。しかし、井岡は自分の距離で戦うのが得意ですから心配ないでしょう。
いつもの安全運転なら、判定で勝てる相手です。でも、後半、倒しに行ってほしいですね。
勝者は、中谷潤人と対戦することが義務付けられていますので、「井岡VS中谷」は濃厚です。これも楽しみですね。
試合展開
国歌斉唱て、いらんやろ。
これ判定やったら、時間足らんかもしれんね。大丈夫かな。
フランコが前に出て井岡は距離をとる
予想通りフランコが前に出ます。井岡は下がりながら距離をキープして、ワンツーを返します。井岡の左ボディが効果的です。しかしフィジカルで勝るフランコのパワーに押されていますね。
中盤もフランコが押していますが、井岡も的確に返す
パワーではフランコですが、井岡も的確なパンチを返しています。フランコは手数が多いですね。井岡のパンチのほうが的確ですが、フランコの手数とパワーの方が見映えがいいです。
おそらく判定決着になるでしょうが、採点は見方によって微妙に違ってくるでしょうね。このままではフランコの判定勝ちが濃厚になってきた感じです。
相変わらずフランコが出ますが
前に出るフランコですが、井岡の手数が増えてきました。しかしフランコの前進は止まりません。お互い足を止めて、打ち合います。やはりフランコのパワーに押されている感じがします。どうやら井岡の左ボディは効いていないようですね。
「わしボク」は、井岡の負けです。
判定1-0(115-113,114-114,114-114)のマジョリティドローで引き分けでした。中谷潤人はチャンスですよ。