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(出典:WOWOW)
フランク・サンチェス(キューバ)VSカルロス・ネグロン(プエルトリコ)
WBC米大陸ヘビー級タイトルマッチ(2022年10月15日)
両選手のプロフィール
フランク・サンチェス(キューバ)WBC3位・IBF7位・WBO3位
21戦20勝13KO1NC、30歳 オーソドックススタイル
身長 193cm リーチ 198cm
2021年10月、全勝の世界ランカー対決で、エフェ・アジャグバに判定勝ち。2022年1月にはクリスチャン・ハマーに判定勝ちして、世界ランク上位に浮上しました。
カルロス・ネグロス(プエルトリコ)元WBCコンチネンタル・WBO中米カリブ王者
26戦23勝18KO3敗、34歳 オーソドックススタイル
身長 198cm リーチ 211cm
22戦目でドミニク・ブリージール、さらに23戦目もブライアン・ハワードに連敗(いずれもKO負け)しましたが、その後3連勝して復調しています。
試合展開
ネグロンの長いジャブが効果的
リーチ差13cmは、サンチェスにとってはかなりハンデになるでしょうね。サンチェスが前に出て、左右のパンチを放ちます。ネグロンは左ジャブを放ち距離を取ろとします。サンチェスは飛び込みのスピードもパンチもネグロンより速いですね。サンチェスはネグロンの左ジャブが邪魔です。サンチェスはなかなか自分の距離にはいれません。
中盤もネグロンがペースを支配
サンチェスは時折強引に打って出ますが、ネグロンはうまくかわして、反撃します。サンチェスはパンチが届かず、攻めあぐねています。ネグロンは左ジャブで、サンチェスをコントロールしています。ネグロンはジャブを上下に打ち分けます。サンチェスは手が出ません。
後半、サンチェスにようやくエンジンがかかる
6ラウンド辺りから、少しずつ距離が近くなってきました。そして、2分過ぎ、ようやくサンチェスのパンチがネグロンをとらえました。ネグロンはやや効いた感じです。サンチェスも口が開いて疲れてきたようですが、ネグロンもかなりスローダウンしてますよ。サンチェスのジャブもようやく届くようになってきましたね。8ラウンド辺りには、サンチェスの飛び込んでの左右のパンチも、ネグロンをとらえ始めます。
サンチェスが右一発で沈める
9ラウンドは、ネグロンもやや打ち気にはやってきました。そこを逃さず、サンチェスの右がクロス気味にネグロンの顎を打ち抜き、ネグロンは、ロープに寄りかかるようにダウン!
残り2分。サンチェスは倒しに行きますが、ネグロンも必死に応戦します。しかしネグロンのパンチに威力がありません。サンチェスも一杯一杯ですが、最後の力を振り絞って、ネグロンをロープに詰め、左右のパンチを打ち込んだところで、レフリーが割って入りました。9ラウンドTKO勝ちです。
サンチェス、大苦戦でした。大いに課題を残した試合でしたが、これでWBCのランキングはまた少し上がるでしょう。しかし、「わしボク」は前にも言いましたが、サンチェスには世界は絶対無理ですね。