オスカル・バルデスが判定で初防衛成功!リオ五輪金メダリストタイトル奪取ならず。

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WBC世界S・フェザー級タイトルマッチ(2021年9月10日)

(出典:WOWOW)

オスカル・バルデス(メキシコ)VSロブソン・コンセイサン(ブラジル)

どうやら、バルデスは中谷潤人の防衛戦のメインで登場するようです。

バルデスがS・フェザー級のタイトルを獲得した試合は、すごいファイトでしたね。フィジカルで勝るベルチェルトを圧倒しました。初防衛戦の相手は、2016年のリオ五輪で金メダリストに輝いたロブソン・コンセイサンですが、試合の見どころは、バルデスが何ラウンドでコンセイサンを沈めるか、というぐらいプロでの実績に差があります。しかし、「わしボク」はバルデスが結構体格差にてこずり、倒せないような気がします。バルデスは連打で倒すタイプで、KO率ほどパンチ力はないと思います。

両選手のプロフィール

オスカル・バルデス(メキシコ)WBC世界S・フェザー級王者

29戦全勝23KO 30歳

身長 167cm リーチ 168cm オーソドックススタイル

ロブソン・コンセイサン(ブラジル)WBC世界S・フェザー級15位

16戦全勝8KO 32歳

身長 171cm リーチ 181cm オーソドックスタイル

 

試合展開

序盤はコンセイサンのペース

やはりコンセイサンが一回り大きく見えますね。そして、結構スピードもパワーもあります。序盤はバルデスが押されている感じです。バルデスはなかなかエンジンがかかりません。バルデスは前に出ますが、コンセイサンの方が先にパンチを放ちます。手数でも負けていますね。

3R、30秒辺りで、バルデスの右がカウンターでヒットし、コンセイサンの顎が上がります。このあたりから、バルデスがリズムを取り戻しつつあります。しかし、相変わらずコンセイサンの方が手数は多いですね。

4Rは、お互い近い距離で、打ち合います。バルデスはやや攻めあぐねています。コンセイサンの長いパンチが飛んでくるので、なかなかバルデスは自分の距離で戦えていません。

中盤からバルデスがプレスを強めるが

中盤も手数はコンセイサンですね。バルデスは相変わらず手数が少なく、ペースは完全にコンセイサンに流れています。バルデスが強引に前に出ますが、肝心のパンチが出ません。

コンセイサンがややペースダウンしてきた感じで、バルデスのプレッシャーが強くなってきました。コンセイサンはうまく休みながら、バルデスの攻勢をかわしています。

7Rもコンセイサンの長いパンチに、バルデスはなかなか自分の距離に入れません。しかし、少しずつコンセイサンの動きにキレがなくなってきた感じ、スタミナが切れてきたかな。

ここまで、ポイントはバルデスが負けていると思います。8Rもバルデスがプレスを強めますが、コンセイサンはのらりくらりとかわして、クリーンヒットを許しません。

終盤戦になっても

なかなかバルデスの本来の動きが見られません。コンセイサンもかなり疲れていますが、長いパンチで距離をとり、バルデスにクリーンヒットを許しません。しかし、9Rにコンセイサンが減点を取られます。

バルデスは相変わらず攻めあぐねています。金メダリストは、試合運びが上手いですね。そして10Rあたりからまたコンセイサンの動きがよくなってきました。今日のバルデスはとにかく手数が少ない。しかし、バルデスも必死です。ロープに詰めてボディブローを叩き込みます。かなり強振していますが、コンセイサンのディフェンスは完璧です。追いかけるバルデスが、パンチは空を切るばかり。コンセイサンの巧みなディフェンスに、最後までバルデスらしさは見られませんでしたね。

しかし判定はなんと3-0(117-110,115-112,115-112)でバルデスが初防衛に成功。このジャッジはひどいですね。「わしボク」は全く逆の採点でコンセイサンの判定勝ちが妥当だと思います。リングアナウンサーが「and new!」と宣言するのは間違いない、と思っていました。前に見たコンセイサンとは別人のように成長していました。

 

 

 

 

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