究極のスピード対決はどちらに軍配が上がるのでしょうか ホルヘ・リナレスVSワシル・ロマチェンコ

目次

ホルヘ・リナレス(ベネズエラ・帝拳)VSワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)

WBA世界ライト級タイトルマッチ(2018年5月13日)

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(出典:WOWOW)

この試合は5月13日、WOWOWエキサイトマッチで生中継されます。

試合が行われるニューヨークとの時差が13時間もありますから、仮に現地で12日午後8時に試合開始としたら、中継は13日の午前9時でしょうか。

早ければ8時、遅くとも10時ぐらいだと思います。

 

リナレスは47戦44勝27KO3敗、32歳。

ロマチェンコは、11戦10勝8KO1敗、30歳のサウスポーです。

 

まずは体格比較

お互いプロのキャリアはフェザー級からスタートしていますが、リナレスは2002年に17歳でデビューし、2010年からライト級で戦っています。

対するロマチェンコは、2013年にデビューし、2016年にS・フェザー級のタイトルを獲得し、わずか5年足らずでライト級に上げます。

しかもライト級での試合はこれが初めてです。

    リナレス      ロマチェンコ     差

身長   173㎝      168㎝     5㎝    

リーチ  175㎝      166㎝     9㎝

 当然ですが、リナレスの方が一回り大きいようですね。

しかし、ロマチェンコが過去に対戦したニコラス・ウォータースは、身長170㎝ですがリーチは185㎝もありました。

9㎝のリーチ差がもたらす距離は、問題ないと思います。ただもみ合いになった時には、この体格差がロマチェンコを消耗させることになるでしょうね。

ロマチェンコの1敗は、体重超過したオルランド・サリドとのもみ合いに巻き込まれことが敗因です。

S・フェザー級とライト級の差は約2,3キロ。

ただ、リナレスのボクシングスタイルは、クリンチの少ないクリーンなファイトですから、ロマチェンコとしては戦い易いと思います。しかも、リナレスは体幹の強さで勝負するタイプではありません。

しかし、初めてライト級で戦うロマチェンコにとっては、唯一の不安材料であることは間違いありません。

パンチ力

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「ここぞ」という時に放つパンチでは、やはりロマチェンコの方にかなり分がありそうですね。

タイミングで倒すリナレスに対して、ロマチェンコは自ら打ち込んで倒します。

リナレスは早い回でもダウンを奪いますが、やはりパンチが軽く、最近の試合では相手に深刻なダメージを与えることが出来ていません。

ロマチェンコはコンパクトなパンチで相手を弱らせてから、ビッグパンチを打ちこみます。

もっとも、そのパンチを打つ前に、相手がギブアップしてしまいますが。

とにかくロマチェンコが、リナレスのパンチで倒されるシーンは考えらませんね。

耐久力

リナレスはやはり体が硬いですね。それと、スピードを重視するあまり、パンチを打つときにどうしても力んでしまい、これはロマチェンコに読まれそうですね。

スピードを駆使するために、どうしてもスタミナを消耗する気がします。

打たれ強さでは圧倒的にロマチェンコですね。

リナレスは3敗していますが、いずれもKO負けです。これはとても気になるデータでしょう。

ロマチェンコの「後半KO勝ち」も考えられます。

ボクシングスキル

攻撃の多彩さ、ディフェンスの巧みさ、クレバーなボクシングの組み立て、いずれをとってもロマチェンコに軍配が上がります。

恐らく距離を支配するのも、10㎝近くリーチの短いロマチェンコだと思います。

リナレスが離れて戦っては、勝負にならないでしょう。

あえて接近戦を挑む方が、体格差を生かすことが出来ると思います。

リナレスはサウスポーを苦にしないようですが、やはりサウスポー対策としても、この作戦は有効ですね。

スピード対決

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スピードの種類が違う、とよく言われます。

リナレスの「パンチそのもの」のスピードは、ひょっとするとロマチェンコより上かもしれませんが、体の動きは圧倒的にロマチェンコですね。

ロマチェンコのスケーターのようなフットワークの速さは「世界一」です。パンチを打とうとしたら、もうそこにはいないのですから。

結論

両者の勢いの差をみると、どうしてもロマチェンコが有利です。

初めてライト級で戦うこと、体格で劣ること、を差し引いても、ロマチェンコのスペックは別格です。

ズバリ!9RTKO勝ちでロマチェンコ。

これはさすがに当たらないでしょうね。

6 Comments

ks

左右の違いはありますが、ロマチェンコはラッセルのハンドスピードを苦にしませんでしたし普通にロマチェンコが勝つと思います。
階級が上がった分苦労長引くかもしれませんが。

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stonemeintothegroove

ks さん、コメントありがとうございます。
ロマチェンコにとっては、敵は、階級の壁だけでしょう。

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まんじろう

私の予想というか希望は、リナレスの序盤KO勝ちです!
ロマチェンコの相手への対応力とスピードは異常ですが、見切られる前に体格差を生かしてガンガンいけばなんとかならないかなあと思います。
ズルズルいけばロマチェンコの判定勝ちでしょうね。
一発のパンチ力は無いし、リナレスは絶対にギブアップしないと思います。

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stonemeintothegroove

私もまんじろうさんのおっしゃるように、リナレスはギブアップしないと思いますが、リナレスにロマチェンコを倒すパンチ力はないでしょう。
ロマチェンコの連打を浴びてレフリーストップ。連打の回転速度はロマチェンコが上です。

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NAZ

はじめまして。
私はあのリゴンドーがロマチェンコのフットワークに棒立ちになる展開に正直ショックを受けました。おそらく足を止めて打ち合えば世界一速い反射神経を持ってると思ってたので・・・
でリナレスですが、彼は良い意味でも悪い意味でも真面目で勇敢なので無謀と知りつつアクションを起こす、結果打ち込まれて後半ロマチェンコ勝ちか圧倒的判定負けと予想します。
もちろん内心はリナレスさんを応援しますが。

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stonemeintothegroove

NAZさん、コメントありがとうございます。
リナレスは人気がありますね。
ロマチェンコがライト級でS・フェザー級のパフォーマンスが出来れば、リナレスに勝ち目はないでしょう。
でも、リナレスはレフリーストップはあっても、ギブアップは絶対しないと思いますよ。

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