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イギリス人のボクシングは、ひょっとしたら別のスポーツかもしれません リー・セルビーVSジョナサン・バロス

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リー・セルビー(イギリス)VSジョナサン・バロス(アルゼンチン)

IBF世界フェザー級タイトルマッチ(2017年7月15日)

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(出典:WOWOW)

セルビーは25戦24勝9KO1敗、30歳。

いかにもイギリス人ボクサーらしい戦績ですね。いくら何でも、9KOは少なすぎますよ。世界チャンピオンでしょ!

バロスは46戦41勝22KO4敗1分け、33歳。戦績の多さがアルゼンチン人らしいですね。

バロスは昨年10月に来日し、細川悟に2-1で判定勝ちし、今日のタイトル挑戦権を獲得しています。この時は、バロスは的確なパンチをヒットして、細川の攻勢を捌いたようですね。

 

別人バロス

セルビーが距離を取ってパンチを放つタイプなので、バロスは前に出るしかありません。しかし、セルビーのジャブとフットワークに翻弄され、細川戦の的確なパンチは全く影を潜め、なんとか距離を詰めても、パンチは空を切るばかりです。

セルビーはとにかくどこかに当たればいいという感じで、手数は多いのですが、クリーンヒットは少なく、9KOが示す通りパンチも軽い。ジャブもそれほどスピードは感じません。

フットワークは右へ左へせわしなく動き、自分の距離をキープし、その動きについていけないバロスに何もさせません。

 

中盤にセルビーのフットワークが止まるが

さすがに疲れたのか、中盤あたりからセルビーのフットワークが少し鈍ってきました。

ここでもう少しバロスが果敢に攻めていれば、わずかに勝機もあったと思いますが、いかんせん手数が少なく、ロープに追いつめてからの攻撃も雑で、なかなかクリーンヒットを奪えません。

セルビーは、さすがにディフェンスがうまく、足を止めてもバロスにクリーンヒットを許しません。

 

終盤はまたフットワークが復活

中盤に休んだセルビーのフットワークが、また始まりました。ホントに忙しく動きます。右へ左へと牛若丸のようにバロスの前進をかわします。

そして、バロスのパンチ力を見切ったのか、時折、足を止めて強いパンチを放つようになりました。

とにかく安全運転で、負けないボクシングです。

相変わらず手数が多く、恐らくバロスの10倍以上は打っていたと思います。

 

イギリスのボクシングは、相手にダメージを与えることではなく、パンチを相手の体に数多くタッチすること。そして、相手のパンチをもらわないこと。

万が一、相手がダメージを被れば、倒しに行くのもやぶさかではないが、それは決して目的ではありません。あくまで、パンチタッチゲームなんです。

世界中のボクシングが、イギリス式になったら、私はボクシングファンを辞めるかもしれません。

 

12ラウンドに、ようやくセルビーのコンパクトな左フックがバロスのテンプルをとらえ、ダウンを奪いました。

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(長い腕を折りたたんで、コンパクトに放った右フックが、バロスのテンプルをとらえました)

立ってきたバロスにセルビーが少しラッシュしましたが、ダメージがそれほどでもないとわかると、距離を取って安全なボクシングに戻ります。

結局、バロスは12ラウンド、何もできませんでした。

 

判定はもちろん3-0(119-108、117-110、117-110)。

バロスはイギリスまで何しに行ったのでしょうね。

 

セルビーは、カール・フランプトンかスコット・クイッグとの同国人対決を望んでいるようですが、退屈な12ラウンドになるでしょうね。

しかし、イギリス国内ではおそらく多くの観客を動員すると思います。

パンチタッチゲームなら、フランプトンが頭一つ抜けているかな。どうでもいいですけど。