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赤井英和最後の試合【思い出に残るボクサー伝説】

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赤井英和VS大和田正春

 

ウェルター級10回戦(1985年2月5日)

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赤井さんはこの試合が世界前哨戦でした。おそらくスパーリング程度の気持ちでリングに上がったんじゃないでしょうか。

当時の赤井さんの戦績は20戦19勝16KO1敗、25歳。

一方の大和田さんは、17戦8勝7KO8敗(6KO)1分け、24歳。勝っても負けてもKO、しかも勝ったり負けたりの、失礼な言い方ですがいわゆる「かませ犬」でした。

 

会場で生観戦しました

 

なぜ、この試合が印象に残っているか言いますと、大阪府立会館で生で観戦していたからなんです。

ちょうど私の前を通って大和田さんはリングインしました。

彼は、黒人とのハーフでしたので、ものすごく強そうに見えました。

「え~この人が勝ったり負けたり?赤井、負けるんちゃうか!」

弟と二人で見に来ていましたが、口をそろえて「強そう!」

 

赤井の表情は反対側だったのでよくわかりませんでした。

しかし、まさか大不調でリングに上がっているなんて夢にも思っていませんでしたよ。

 

別人のような動きの赤井さん

実はこの試合は夜中に録画放送があったのですが、見ないで消しました。

今回、この記事を書くにあたって、初めてYou Tubeで赤井さんの表情やエディさんの叱咤する声を聴いた次第です。

 

序盤から赤井さんは「さっさと倒して帰ろ」みたいに、前に出てガンガン攻めますが、大和田さんのフットワークについていけず、逆にパンチをもらう場面があり、「調子悪そう」と思っていました。

 

4ラウンドは完全に倒しに行った赤井さんですが、すぐに息が上がってしまい、逆に大和田さんの軽い左を何度も浴びる始末。そしてなんと、大和田さんの逆襲にあい、赤井さんがダウンしました。

「え~、赤井、何やってんの!」

 

この時、ロープを後頭部に強打していたようです。

 

それでも本能で攻める赤井さん

大和田さんは典型的なボクサータイプで、自分から攻めていくことはめったにありません。

だから追撃が甘くて中途半端なので、フラフラの赤井さんをなかなか仕留めることが出来ません。

本来なら、4ラウンドのダウンで相当のダメージを被っているはずですが、前に出て攻めるのは赤井さんです。もう、本能だけでボクシングをしている感じです。

しかし、大和田さんは無理をせず、左ジャブを放つ程度で、倒しにはいきません。

5回、6回と同じような展開が続き、「赤井がこのまま回復したら、逆転KOもあるな」なんて思っていたら、7回に淡い期待を裏切る結果が待っていました。

 

赤井さんは、この日はとにかく前に出るだけで、クリーンヒットはほとんどなく、大和田さんの軽いパンチを無防備に被弾するという展開が7回まで続きました。

そして、もう意識の飛びかけた赤井さんに右ストレートを2発決めて、赤井さんがダウン。もう全く立ってくる気配はありませんでした。

 

2人でしばらく、ぼうぜんと立ち尽くしていました。

 

このまま帰る気がしないので、2人で飲みに行きました。

まさか赤井さんが意識不明で病院に搬送されたなんて夢にも思わず、のんきに飲んでいた次第です。

とにかく、助かって良かったです。