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大激闘の末引き分け フランシスコ・バルガスVSオルランド・サリド

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フランシスコ・バルガス(メキシコ)VSオルランド・サリド(メキシコ)

WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ(2016年6月4日)

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(出典:WOWOW)

解説の西岡利晃さんが試合後のコメントで「これが激闘ではなくて、死闘ですね。」というぐらい、とにかく12ラウンド、両者休むことなく打ち合いました。

そのスタミナとタフネスさには、「驚き」という言葉では表現できないぐらいのすごさを感じました。

 

バルガスはご存知通り、三浦隆司との激戦を制してWBCのタイトルを奪取したハードパンチャーです。

24戦23勝17KO1分け、31歳。コンビネーションの連打で倒すボクサーです。

 

サリドもボクシングファンなら知らない人はいないでしょう。

ロマチェンコに唯一黒星をつけた、世界の激闘王です。

59戦42勝29KO13敗3分け1NC、35歳。いまだにWBC3位にランクしています。

体幹が強く、パワーと無尽蔵のスタミナで、打たれたら必ず打ち返すボクシングスタイルが特徴です。

 

パンチのキレはバルガスですが、パワーはサリドが上です。

 序盤はバルガスのペース

177㎝の長いリーチを生かし、左ジャブから右ストレートをヒットし、打ち合いでも、パンチの精度でサリドを上回っていました。

 

バルガスは、上下の打ち分けが上手く、前に出てしつこくパンチを繰り出すサリドをうまくさばいていたように思います。

「これでどうして引き分けになったのかな」と思ったほどです。

 

サリドが本領発揮

ところが3ランドに入ると、サリドのプレッシャーはさらに強くなり、バルガスがボディで反撃しますが、サリドは頭も反則ぎりぎりで武器に使ってきます。

しかも、サリドの攻撃に対抗するため、バルガスのパンチが雑な打ち方なってきました。

一方が攻めれば一方が必ず打ち返す。まさに一進一退の攻防が展開されますが、ややサリドのパワーが上回ったように見えました。

6ラウンドを終わってポイントはほぼ互角。こんな打ち合いをして、果たして12ラウンドもつのかな?

 

パンチ力はバルガスが一枚上

6ラウンドのバルガスの右フックは強烈でした。一瞬、サリドの腰が落ちました。

バルガスがすかさず追撃しますが、それをしのいだサリドは、今度は打ち疲れたバルガスに襲い掛かります。

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 (メキシカンのフックは角度がいいですね)

 

バルガスの左ジャブはすっかり影を潜め、左右のフックとボディブローでサリドのパワーに対抗します。

そして、8ラウンドから頭を下げて前に出るサリドに対して、アッパーを多用するようになりました。

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(サリドもクリーンヒットを放つ)

スタミナではサリド

9回、10回はややバルガスがクリーンヒットの数で上回り、勝利を手中にしたように見えましたが、サリドはしぶといですね。

11回からまたサリドがプレッシャーを強め、バルガスをロープに詰め、左右のパンチをヒットし、バルガスが守勢に回ります。

時折、バルガスがカウンターをヒットしますが、手数とパワーでサリドにポイントが流れたように見えました。

 

この二人は再戦してもおそらく同じようなボクシングを展開するでしょうね。

判定は1-0(115-113、114-114,114-114)

のマジョリティドロー(ドローが多数)で引き分け。

私は最後にサリドが鼻の差で差し切ったように思えましたが、まあ、引き分けが妥当でしょう。

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(三浦がサリドの健闘をねぎらう。次は俺だ!)

次は、バルガスVS三浦の再戦ですね。

三浦がリングに登場したことで、アメリカのファンやボクシング関係者に、十分アピールできたと思います。

三浦は不用意にバルガスのパンチをもらわないように十分注意して、もっと足を使って柔らかいディフェンスで序盤を乗り切れば、後半にKOできるような気がします。

それと、バルガスにはこの激戦のダメージが残ってしまうのでは、なんて希望的観測もちょこっとあったりします。